先日から ChromeOS 128 へのメジャーアップデートが展開されていますが、Google は Chromebook ヘルプコミュニティと ChromeOS.dev にてリリースノートを公開しました。すでに先日の記事でも紹介していますが、改めて ChromeOS 128 のアップデートで追加された新機能と変更点についてまとめておきます。
ChromeOS 128 の新機能と変更点
ChromeOS のスナップ グループ
ChromeOS 128 では、スナップ グループを使用して ChromeOS 上のウィンドウをグループ化できます。スナップ グループは、分割画面用に 2 つのウィンドウをペアにすると形成されます。ウィンドウを元に戻したり、同時にサイズを変更したり、両方をグループとして移動したりできます。
ChromeOS のプライバシー管理のリマインダー
ChromeOS でカメラとマイクを使用するには、プライバシー管理とアプリの権限の両方を 2 つの別々の場所でオンにする必要があります。ユーザーがプライバシー管理の状態を認識しやすくし、ChromeOS のアプリ設定ページでリマインダーを提供します。
ChromeOS のアプリ設定ページを表示するには、[設定] > [アプリ] > [アプリの管理] の順にクリックし、目的のアプリを選択します。
ChromeOS カメラアプリの OCR
画像からテキストをコピーして検索したり、スクリーン リーダーで画像からテキストを読み上げたり、画像から検索可能な PDF を作成したりすることが、ChromeOS カメラ アプリ内でできるようになりました。
ChromeOS カメラ アプリで撮影した画像からテキストを抽出できます。ChromeOS 128 は 77 の言語をサポートしており、縦書きと横書きの検出もサポートしています。
集計されたバイタル データを 1 年間保持して保存
ChromeOS 128 以降では、時間の経過に伴う進捗状況をより適切に追跡できるように、集計されたバイタル データを 1 年間保持して保存します。
バイタル データには、クラッシュ率などの Android アプリのパフォーマンス指標が含まれており、これらの指標は ChromeOS デバイスでの Android アプリのパフォーマンスの向上に役立ちます。
拡大鏡の ChromeVox 追従
拡大鏡が ChromeVox を追従するようになります。これは、視覚に障がいのある方や弱視の方向けに設計されています。ChromeVox を使用してテキストを読み上げると、画面の拡大鏡が自動的に単語に従うようになるため、読み上げ位置を見失うことはありません。
この機能を試すには、設定で拡大鏡と ChromeVox の両方を有効にします。Ctrl + Alt + 明るさアップと Ctrl + Alt + 明るさダウンを使用して、希望するズーム レベルに拡大します。拡大鏡の設定で、この動作を調整するための設定を使用できます。
自動ゲインコントロールの切り替え
自動ゲインコントロールを使用すると、ビデオ通話アプリなどのアプリでマイクの音量を自動的に最適化して、最高のオーディオ品質を実現できます。
自動ゲインコントロールが有効になっていて使用中の場合、クイック設定パネルにメッセージが表示され、マイクのゲインスライダーが上書きされていることをユーザーに通知します。
ChromeOS 128 では、AGC はデフォルトで有効になっています。AGC をサポートするアプリでもマイクの音量を手動で制御したい場合は、[設定] > [デバイス] > [オーディオ] に移動して、[アプリがマイクの音量を自動的に調整できるようにする] の選択を解除します。
以前までは自動ゲインコントロールを手動でオフにすることができなかったため、拡張機能を使う必要がありました。
APN 管理
ChromeOS セルラー対応デバイスでは、アクセス ポイント名 (APN) の表示、管理、追加が簡単になりました。また、登録失敗の処理とメッセージも改善されました。
ChromeOS のピン留めされた通知
ピン留めされた通知を使うことで、他の通知から視覚的に区別するのに役立ちます。ただ、現時点ではまだ機能していませんでした。
以上が今回の ChromeOS 128 のリリースノートの内容となります。基本的には前回の記事ですでに紹介済みですが、より細かい説明を追加しています。
とは言え、これらの機能も段階的に展開されているため、デバイスやアカウントによっても機能が利用できない可能性があります。その場合は今後のアップデートを待つしかありません。