Google が最小スペックを引き上げ、より多くのソフトウェアとAI機能を搭載することのできる新しいハードウェアのラインナップ「Chromebook Plus」シリーズを正式に発表しました。
これまで安価な価格で販売されることの多いChromebookですが、新しい「Chromebook Plus」としてラインナップされるデバイスは、過去1年で最も売れたChromeOS ハードウェアと比較して約2倍優れたスペックを提供すると伝えています。
「Chromebook Plus」と呼ばれるデバイスは、最低でも以下の5つのスペック(またはそれ以上)を有している必要があり、これまでの「Chromebook」よりもハイスペックデバイスであることを明確に分けています。
ハードウェア要件
- CPU : Intel 第12世代 Core i3 以降 または AMD Ryzen 3 7000シリーズ以降
- RAM : 8GB以上
- ストレージ : 128GB以上
- Webカメラ : 1080p + ノイズ低減機能
- ディスプレイ : フルHD IPS以上
Chromebookについて調べたことのあるユーザーであれば、日本においても明らかにハイスペックと分類される性能以上を求めていることがわかると思います。
「Chromebook Plus」は、スムーズなマルチタスクを実現するためのCPUとRAM、Google Workspace ファイルの自動ダウンロードによるオフラインアクセスを実現するための128GBストレージ以上、フルHD以上かつIPS方式のディスプレイなど、しっかりとしたガイドラインができています。
追加機能
なお、ウェブカメラも1080p以上でAIによるビデオ通話エクスペリエンス向上のためのコントロールが提供され、これには明るさの改善やノイズキャンセリング、ライブキャプション、背景ぼかしなどの機能が含まれています。以前、シェルフにウェブ会議コントロールが追加されるという報告はこれにあたるようです。
さらに「Chromebook Plus」のGoogle フォトアプリでは、Magic Eraser、HDR拡張機能、ポートレートぼかし機能も使えるようになります。
この他にも来年にかけて「Chromebook Plus」ではAI機能を利用できるようになり、任意のテキストフィールドにテキストを生成したり、テキストを要約する機能などやカスタム画像生成などの機能も追加されます。
なお、これまで発売されているデバイスで「Chromebook Plus」のハードウェア要件を満たすデバイスもすべて同じ機能や特典が提供されます。
デバイス
具体的なデバイスについては、以下のようなデバイスが「Chromebook Plus」として発売され、価格は399ドルからとなっています。
- Acer Chromebook Plus 514
- Acer Chromebook Plus 515
- ASUS Chromebook Plus CX34
- ASUS Chromebook Plus CM34 Flip
- HP Chromebook Plus 15.6-inch
- HP Chromebook Plus x360 14c
- Lenovo Flex 5i Chromebook Plus
- Lenovo Slim 3i Chromebook Plus
各デバイスの大まかな仕様とベース価格は以下のようになっています。
これらのデバイスは2023年10月8日から、米国市場の主要な販売店で販売を開始し、Amazonなども含まれているようです。10月9日からはカナダとヨーロッパで、さらに今後数週間では日本を含むグローバルでの展開が行われる予定です。ただ、少し調べたところ日本は2024年初めころになりそう。
2023/10/03 追記 : リリースされた製品の記事をまとめています。以下の記事を参考にしてください。 「Chromebook Plus」タグも作成しました。