教育向け展示会のBETT 2021にて、Acerは「Chromebook 511」、「Chromebook Spin 511」、「Chromebook 311」、「Chromebook 512」という新しい4機種のChromebookを発表しました。
発表されたChromebookは、Snapdragon 7c搭載やMediaTek、IntelのJasper Lakeなど非常に面白い構成となっています。
Acer Chromebook 511(C741L)
まずはSnapdragon 7cを搭載した11.6インチの「Acer Chromebook 511」です。
このモデルはLTE搭載、最大20時間駆動のバッテリー、MIL-STD 810Hに準拠した堅牢性、防滴キーボードや強化I/Oポートなど、文教向けモデルとして十分過ぎる性能となっています。
重さは1.3kgと文教向け11.6インチChromebookとしては標準ですが、やや重たい印象はあるものの、教室内での持ち運びなどであれば問題のない範囲かと思います。
販売時期と価格について、ヨーロッパ等では3月に399ユーロから、北米では4月に399.99ドルからとなっています。
Acer Chromebook 311(C722)
続いてMediaTek MT8183搭載する「Acer Chromebook 311(C722)」です。
こちらはWi-Fiのみのモデルとなっていて、最大20時間のバッテリー駆動時間とMIL-STD 810H準拠の堅牢性、最大122cmの落下テストクリア、最大330mlの水にも耐えるキーボードなど、堅牢性を重視した作りになっています。
基本的な構造は「511」と同じですが、CPUが「Lenovo IdeaPad Duet Chromebook」と同じものである点を踏まえると、エントリークラスに近い性能となっています。
ただ現時点ではSnapdragon 7c搭載モデルの実力がわからないため、単純にLTE非対応モデルであるという立ち位置であると考えておくほうが良さそうです。
こちらは北米で1月中に299.99ドルから発売され、ヨーロッパ等では269ユーロで3月から発売予定となっています。
Acer Chromebook Spin 511 / Spin 512
続いてインテルのJasper Lakeプロセッサを搭載する、コンバーチブルタイプの11.6インチ「Acer Chromebook Spin 511」と12インチ「Acer Chromebook Spin 512」です。
どちらのモデルも、IPSディスプレイとMIL-STD 810H準拠の堅牢性、最大122cmからの落下テストクリア、抗菌パーツ、強化IOポート、防滴キーボードなどを備えています。
またカメラシャッター(物理)や最大10時間駆動のバッテリー、8MPのワールドカメラ(タブレットモード時にリアカメラとして使える)もあるなど、教育向けコンバーチブルChromebookとして必要なポイントはしっかり抑えています。
ちなみに12インチの「Spin 512」は、1,366×912という3:2のアスペクト比を採用していますので、縦の表示領域を広げたければこちらになります。
「Chromebook Spin 511」は北米で4月に399.99ドルから、EMEAでは369ユーロで販売予定となっていて、「Chromebook Spin 512」はEMEAで3月に399ユーロ、米国で4月に429.99ドルで販売されます。
どのモデルも日本で発表されるかはわかりませんが、このところChromebookの展開に力を入れているAcerですので、近いうちにきっと動きがあるはずだと信じています。
Source: Acer(US) プレスリリース