この記事では、2025 年 12 月 20 日から 26 日までの 1 週間にあった、Chromebook / ChromeOS および関連するサービスなどについての主なニュースやアップデートをまとめています。
今週は ChromeOS 143 のセキュリティ修正内容の追加公開、Chromebook の組織運用におけるコスト試算、Samsung Galaxy Chromebook 3 360 のスペック確認といったニュースがありました。
以下、各トピックの詳細を簡単に紹介します。
ChromeOS 143 のセキュリティ修正内容が追加公開
12 月 18 日頃から配信を開始した ChromeOS 143 メジャーアップデートは展開当初、詳細なセキュリティログは提供されていませんでしたが、Google は後日追加で公開しています。
このアップデートでは、深刻度が「高 (High)」にあたる複数の脆弱性が修正されており、V8 エンジンの修正や AMD プロセッサ搭載機に関する修正、システム機能やプライバシーに関する修正が含まれています。
Chromebook、組織におけるコスパとタイパは Windows を大きく上回る
MM総研が企業や自治体などの組織利用における、Windows PC と Chromebook のコストパフォーマンスおよびタイムパフォーマンスの比較調査した結果、運用コストは Windows の約半分、管理者の作業時間も 98% 削減されることを試算しました。
さらにユーザーのダウンタイムも、Chromebook は Windows PC よりも年間 600 時間以上の削減効果があると試算されています(いずれも 1000 台あたり)。
この結果からもわかるように、コスト削減と運用・管理の効率化が求められている企業では、Chromebook が有力な選択肢の一つとなることを示しています。
Samsung Galaxy Chromebook 3 360 のスペックが判明
Samsung が Galaxy Chromebook シリーズとなる新しいエントリーモデル「Samsung Galaxy Chromebook 3 360」のリリースを準備していることは以前から報告されていましたが、今回はこのモデルが韓国公式サイトに掲載されていることを発見しました。
掲載されている情報から、ディスプレイやデザインは前世代から変わりませんが、Intel N250 や最大 8GB RAM / 最大 256GB UFS ストレージを搭載するなど、前世代から大きく性能が向上していることが確認されました。
グローバルではまだ正式発表されていませんが、年明けの CES などで発表されることが期待されます。
ハウツー記事と 2025 年の振り返り記事公開
今週のハウツー記事は、Chromebook で PWA (プログレッシブウェブアプリ) の利便性を向上させるための「タブ付きウィンドウ」を設定する方法を紹介しました。
また、2025 年も残すところあと数日となったため、2025 年に発表された Chromebook と ChromeOS のアップデートに関する総括と、発売された Chromebook など ChromeOS デバイスに関する振り返りを公開しました。
まとめ
今週は年末ということもあり、大きな変更を含むニュースはありませんでした。
しかし、ChromeOS メジャーアップデートに関するセキュリティログが追加公開され、Chromebook の企業・組織における運用コストの試算といった、管理者向けの情報がありました。
また、Samsung の Galaxy Chromebook の新情報があり、各メーカーから CES や BETT などでの新モデル投入に期待です。
HelenTech では、引き続き Chromebook / ChromeOS 関連の最新情報やハウツー、レビューなどをお届けしていきます。
今週の Google Workspace に関する最新情報は、以下のまとめをご覧ください。


