Chromebook 週間まとめ (9/12週): ChromeOS 140 管理者向け変更公開、開発中の機種情報多数

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Chromebook 週間まとめ (9/12週): ChromeOS 140 管理者向け変更公開、開発中の機種情報多数

この記事は、2025 年 9 月 6 日から 9 月 12 日までの Chromebook / ChromeOS および関連サービスの主な出来事をまとめた「週間まとめ」です。

今週は、Snapdragon X Plus を搭載した新しい Chromebook 「Quartz」と Kompanio Ultra を搭載する新しい Chromebook タブレット 「Tanjiro」 の開発に関する情報、以前報告された MediaTek MT8189 搭載の 「Padme」 がタブレットタイプになる可能性、ChromeOS 140 の管理者向けリリースノート公開など、多くの出来事がありました。

目次

Snapdragon X Plus を搭載する新しい「Quartz」

Google は Qualcomm の Snapdragon X Plus を搭載する Chromebook の開発を進めており、今回リファレンスボード「Bluey」から派生した「Quartz」と呼ばれるボードが発見されました。

すでに「Quenbi」と呼ばれるボードが開発されているため、今回発見された「Quartz」は Snapdragon X Plus X1P-42-100 を搭載するデバイスとしては 2 機種目となります。

現時点ではどのメーカーのデバイスになるかは不明ですが、先行して登場した Arm ベースの MediaTek Kompanio Ultra が高評価を得ているため、Snapdragon X Plus にも期待が寄せられます。

ちなみにバッテリーは smp 333-1d-2d-a を搭載する可能性が示されています。

MT8189 搭載の「Padme」はタブレットタイプになる可能性が示唆

以前、MediaTek のみ発表チップ MT8189 を搭載する 「Padme」 という開発中のベースボードが発見されましたが、新しい情報により、このデバイスがタブレットタイプになる可能性が示唆されました。

この情報は Chromium Gerrit のコードから発見されており、デタッチャブルタイプであること、および「Eirtae」というコードネームの着脱式キーボードが開発されていることが確認されました。

現状ではこれ以上の情報はありませんが、MT8188 (Kompanio 838) の後継と予想される MT8189 搭載機でも、着脱式キーボードを備えたタブレットタイプは引き続き登場する見込みです。

Kompanio Ultra を搭載する Chromebook タブレット「Tanjiro」が登場

MediaTek の Kompanio Ultra を搭載する新しい Chromebook 「Tanjiro」 の開発が確認され、いくつかの情報からタブレットタイプのデバイスになる可能性が示唆されました。

当初はバッテリーの情報から Acer 製になる可能性も考えられましたが、その後のコード調査で「reference board」であることが再確認されたため、「Tanjiro」が直接のデバイスになる可能性は低いと思われます。

仮に Acer のモデルだとすれば、Tab 311 Tab 510、初代の Tab 10 といった Chromebook タブレットがリリースされていますが、いずれもエントリークラス・教育市場向けで、ハイエンドモデルは登場していません。

ChromeOS 140 の管理者向けリリースノートが公開

Google は ChromeOS 140 の管理者向けリリースノートを公開しました。

ChromeOS 140 では、Google 位置情報サービス有効化ポリシー、画面収録の通知、分離 Web アプリ (IWA) の Device Attributes API ポリシーの導入が予定されています。

なお、今後の変更点として Chromebook の「充電上限を 80% に制限」するユーザー設定が ChromeOS 143 で予定されています。

単一タブに 2 つのページを並べて表示する「Split view」

ChromeOS 139 では、新たに「Split view (分割画面)」と呼ばれるフラグが導入されました。このフラグを有効にすると、1 つのタブ内に 2 つの独立したリサイズ可能なセクションが左右に表示され、それぞれに異なるウェブページを表示することができます。

単一のタブで情報を比較したい場合などに便利な機能となります。この機能は chrome://flags から “split view” または #side-by-side で検索すると見つかります。

ChromeOS 139 の 2 回目のマイナーアップデートが展開

Google は 2025 年 9 月 10 日 (米国時間) に、Chromebook などの ChromeOS および ChromeOS Flex の安定版を利用しているデバイス向けに、ChromeOS 139 の 2 回目のマイナーアップデートを発表しました。

今回のアップデートにより、Chrome ブラウザのバージョンは 139.0.7258.172 (プラットフォームバージョン: 16328.72.0) へと更新されます。

比較記事とハウツー記事

今週は次のような比較記事とハウツー記事を公開しました。話題に上がった Kompanio Ultra の発表済みモデルの比較記事、および Chromebook にありがちな問題と設定について紹介しています。

まとめ

今週は、ChromeOS 140 の管理者向けリリースノートの公開と、開発中のデバイスに関する新情報が多く登場しました。

デバイスはいつリリースされるかは分かりませんが、積極的に開発が進められているため、今後に期待です。

なお、ChromeOS 140 は、来週 9 月 16 日に予定されています。

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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