この記事では、2025 年 5 月 10 日から 5 月 17 日までの間にあった Chromebook / ChromeOS および関連サービスの主な出来事をまとめる「週間まとめ」です。
今週は ChromeOS 136 のメジャーアップデート、生徒向け Chromebook のユーザー補助機能の紹介、ChromeOS 136 で導入された新機能をフラグで有効にする方法などがありました。
今週の ChromeOS / Chromebook 関連ニュース
今週は ChromeOS のメジャーアップデートに関連した情報が中心です。
ChromeOS 136 のメジャーアップデートが展開
Google は 2025 年 5 月 13 日 (米国時間) に ChromeOS および ChromeOS Flex 搭載デバイス向けに、安定版 (Stable) チャンネルのアップデート (136.0.7103.102) がリリースされました。
ユーザー向けの変更点は 1 つだけで、後述する「Quick Share 機能の強化」が含まれていました。その他の内容については管理者向けリリースノートの記事で紹介しています。
関連記事: Chromebook 向け ChromeOS 136 安定版のメジャーアップデートが展開
ChromeOS 136 の「Quick Share 機能の強化」をフラグで有効にする方法
ChromeOS 136 のアップデートには、「Quick Share 機能の強化」が含まれていますが、この変更は段階的に提供されているため、136 へのアップデート時点では利用できないユーザーもいます(筆者もその一人)。
しかし、機能自体はすでにフラグとして追加されているため、chrome://flags/#quick-share-v2 というフラグを有効にすることで、新しい Quick Share を使うことができます。
この変更が行われたことで、クイック設定パネルから Quick Share の共有設定を変更できるようになり、「全員に公開」するときの時間が最大 5 分から最大 10 分に延長されました。
関連記事: ChromeOS 136 の Quick Share 新機能をフラグで有効にする方法
Chromebook に搭載されている便利なユーザー補助機能 4 選
Google が Global Accessibility Awareness Day (GAAD : 世界各地でアクセシビリティを考える一日) に合わせて、生徒向けの Chromebook に搭載されている便利なユーザー補助機能(アクセシビリティ機能)を紹介しました。
以下の記事では、 特に日本の生徒や教育現場でも役立つと思われる 4 つの機能 、「顔コントロール」、「カーソルブラウジング」、「ChromeVox と点字ディスプレイの連携」、「リーディングモード」についてピックアップしてまとめています。
関連記事: Google、生徒向けの Chromebook に搭載されている便利なユーザー補助機能を紹介
今週の Google Workspace 関連ニュース
今週は Workspace ユーザー向けの Gemini アプリと Google Workspace アプリ(旧 拡張機能)の連携の一般提供開始、Google ドライブのスキャンボタン等のデザイン変更、ドライブ内の Gemini サイドパネルの機能強化などがありました。
- Workspace ユーザー向け Gemini アプリと Google Workspace 連携の一般提供が開始
- Workspace ユーザーも Android 版 Google ドライブでスキャンボタンが大型化。デザイン変更が展開
- Google ドライブの Gemini サイドパネル、回答をドキュメントかスプレッドシートに直接エクスポート可能に
- Google スプレッドシート、Gemini を活用してドロップダウンやピボットテーブルを簡単作成
まとめ
今週は ChromeOS 136 のメジャーアップデートが主なニュースとなりますが、ユーザー向けに「Quick Share の機能強化」以外に大きな変更はありませんでした。また、この機能強化もユーザーによってはまだ利用できないため、バグ修正やセキュリティ修正などのアップデートが中心となります。
水面下で開発の進んでいる ChromeOS の機能や、Chrome ブラウザそのものの改善などもありますので、今後のアップデートで導入されることに期待したいですね。
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