この記事では、2025 年 3 月 29 日から 4 月 4 日 までの間にあった Chromebook 関連の主なニュースをピックアップして紹介しています。
今週は、MediaTek が Chromebook Plus 向けのハイエンドチップ MediaTek Kompanio Ultra シリーズの投入と、その第1弾となる Kompanio Ultra 910 を正式に発表しました。主要なニュースはこれだけですが、インパクトが大きいためここで取り上げます。
MediaTek、最新チップ Kompanio Ultra 910 を発表
MediaTek は 2025 年 4 月 2日、Chromebook Plus などプレミアムな Chromebook 向けの新型プロセッサ「Kompanio Ultra」シリーズとして、「Kompanio Ultra 910 (MT8196)」を発表しました。

この新チップは、3nm プロセスで構築され、1 つの Arm Cortex-X925 コア、3 つの Arm Cortex-X4 コア、4 つの Arm Cortex-A720コア の計8コアを採用したオールビッグコアアーキテクチャとなっています。
最大 3.62GHz で動作し、MediaTek 公式が公開している各ベンチマークスコアなどから、Intel Core Ultra 5 と比較してシングルコア性能が最大 18%、マルチコア性能が最大 40% 向上したとされています。
- Geekbench 6 シングルコア ː 2,600
- Geekbench 6 マルチコア ː 8,000
- PCMark10 for Android 3.0 ː 17,599
- GFXBench (Manhattan) ː 18,124
このうち、Geekbench のスコアだけを見ると、Intel Core Ultra 5 だけでなく Intel Core i7-1265U や Core i5-1240P など、Chromebook や Chromebox でも現状最高峰とされているデバイスのベンチマークを上回ります。以下は、実際に筆者が Chromebook などの実機で測定しているベンチマークのスコアです。

さらに、Kompanio Ultra 910 は Intel Core Ultra 5 と比較して消費電力は半分になるとされています。これにより、60Wh バッテリーで最大 20 時間の駆動が可能とされています。
Core Ultra 5 をはじめ、上記で紹介したハイエンド Chromebook は最大 10 〜 12 時間のバッテリー駆動時間が期待されていますが、Kompanio Ultra 910 はそれを倍近く上回る期待値になります。
ただし、実際に筆者の使用感から言うと期待値の半分程度が実働時間になります。とはいえ、それでも実働10時間が期待でき、かつこれまでの Chromebook のなかでも高性能なチップだとすれば、それだけでも非常に強力だと言えます。
さらに、Kompanio UltraはGoogle Geminiとの連携も考慮されており、第8世代NPUによって50TOPSのAI処理性能を実現。オンデバイスでも効率的なAI処理が可能となっています。その他、LPDDR5X-8533 RAM、11コアGPU、レイトレーシングサポート、Androidゲームの60fps対応、4K外部ディスプレイ出力、Wi-Fi 7やBluetooth 6.0への対応など、高性能な仕様となっています。
一方、ここで注意すべきは、レイトレーシングと Bluetooth 6.0 に関しては、ChromeOS 側で正式にサポートしているわけではないため、今後の対応が期待されます。
なお、MediaTek によれば、Kompanio Ultra 910 チップを搭載した Chromebook は今後数ヶ月で発売する予定であるとしています。
おそらく、このチップを最初に搭載するデバイスは、これまで Chromebook 「Navi」と呼ばれていたモデルで、Lenovo からリリースされる可能性が高いとされていました。
発表についてはこちら : MediaTekがKompanio Ultraを正式発表。Chromebook Plus向け高性能チップ
Google Workspace 関連のニュース
今週、Google Workspace 関連のニュースもいくつかありました。例えば、Google Workspace ユーザー向けに「Gemini 2.5 Pro Experimental」の提供が開始し、Enterprise ユーザー向けには Gmail の「エンドツーエンド暗号化メール機能」のベータ版提供も開始しています。
このほかには、Google Meet で参加者や環境に応じて表示レイアウトを最適化する機能、Gooogle スライドの新しいサイドバーや、Google ドキュメントで Gemini の「作成サポート (Help me create) 」が日本語を含む追加言語に対応などがありました。
- 詳しい内容はこちらの記事を参照ください :