今回の Talk on Chromebook by HelenTechは「この1週間であったChromebook関連ニュースをピックアップ」の2024年第18回目をお届けしていきます。対象にしているニュースの期間は2024年5月11日から17日までとなっていて、今週は ChromeOS に関する話題が中心となります。
ChromeOS 124 に2回目のマイナーアップデート
ChromeOS 124 に2回目のマイナーアップデートが展開されています。このアップデートではサポートされるほとんどの ChromeOS デバイスが対象となっており、アップデート状況を確認したところ、特に遅れのあるデバイスなどはなくアップデートが展開されています。リリースノートなどで目立つ変更はないため、定例のセキュリティアップデートとなっています。
ちなみに124へのアップデートで設定アプリがマテリアルデザインに変更されていないデバイスは、今回のアップデートでも変更されずにそのままとなっています。
Chromebook に空間オーディオが追加される可能性がある
続いて ChromeOS で開発中の新機能の話題で、2つあるうちの1つ目は今後のアップデートで Chromebook にも空間オーディオが導入される可能性が報告されました。
現在、Google は開発に取り組んでおり、実際にどのように機能するかはわかりませんが、開発中のフラグの説明では、サポートされているコンテンツを、より臨場感のあるサウンドにできるようにするとなっています。
基本的には Android デバイスで導入されている空間オーディオと同じような機能になると思われ、対応する映画や音楽を、対応するイヤホンやヘッドホンなどを使うことでサラウンドのように聞こえるといったものになると予想されます。
この機能は開発が始まったばかりのため、いつリリースされるかはまだわかりません。
顔のジェスチャーで Chromebook を操作できるようになる
2つ目の機能は、Google I/O 2024 で発表されたアクセシビリティ機能のひとつで、今後のアップデートによって、ユーザーの顔のジェスチャーを認識して、Chromebook のマウスカーソルを動かしたり、クリックするなどの操作ができるようになります。
これは OS 側のアップデートにより対応するため、Chromebook のフロントカメラを利用して動作させることができ、Google によれば最も安価な Chromebook でも問題なく動作するものとしています。
こちらもアップデートの具体的なタイミングはまだ明らかにされていません。
Google Workspace アカウントで日本語の Gemini が利用可能になりました
最後に、Chromebook とは直接関係ありませんが、Google Workspace の拡張機能である Gemini Business と Gemini Enterprise が、35以上の言語でも利用可能になり、日本語での利用が Web から行えるようになりました。また、Gmail、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、ドライブのサイドパネルで利用できる Gemini が、Gemini 1.5 Pro を使用するようになり、多くの情報を分析したり高度な推論もできるようになっています。
この他にもいくつかの新機能が展開されていますが、一部は Workspace Labs やテスター向けの機能となっていたり、言語が限定されているため、使用前には一度確認することをおすすめします。