今回の記事では、記事執筆時点における Thunderbolt 4 に対応した Chromebook を紹介していきます。なお、この記事は 2024/02/18 に更新しています。
Chromebook においては Thunderbolt 4 を搭載する機種が非常に少なく、国内で発売されているモデルはさらに少ないため、ここでは国内発売済みモデルと未発売モデルに分けてまとめていきます。
国内発売済み
国内で発売されている Chromebook のうち、Thunderbolt 4 に対応したモデルは次のとおりです。なお、「※」が付いている機種はすでに販売を終了しているモデルです。
- ASUS Chromebook CX9 (CX9400) ※
- HP Elite Dragonfly Chromebook
- Lenovo ThinkPad C14 Gen 1 Chromebook ※
- DELL Latitude 5430 Chromebook Enterprise
- ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus Enterprise
- ASUS Chromebox 5
国内ではコンシューマー向けにリリースされている Chromebook では、「ASUS Chromebook CX9 (CX9400)」の1モデルでしたが、このモデルはすでに国内販売を終了しています。
それ以外はすべて法人向けに出ているモデルで、Chrome Enterprise Upgradeの有無は問われませんが、実質個人ユーザーが気軽に購入出来るモデルではありません。一部は法人向け製品を販売するオンラインショップで入手することは可能です。
いずれもハイエンドモデルで、国内の Chromebook 事情を考えると Thunderbolt 4 対応といっても一般ユーザーには受け入れづらい可能性があります。転送速度や4K出力の話をしたところで、それを活用できるユーザーはごく一部しかいないことは事実なので仕方ないと言えますね。
国内未発売
続いて国内未発表・未発売で海外のみで展開されているChromebookのうち、Thunderbolrt 4 に対応したモデルは次のとおりです。
- Acer Chromebook Spin 713 (CP713-3W)
- Acer Chromebook Spin 714
- Acer Chromebook 514 (CB514-1W)
- Acer Chromebox CXI5 / USB4
- HP Dragonfly Pro Chromebook
- HP Elite c640 G3 Chromebook Enterprise
海外ではEnterpriseであっても一部の量販店から購入することができますので、「HP Elite c640 G3 Chromebook Enterprise」を除き、比較的入手がしやすい状態です。ただし、日本からの購入となるとハードルは高く、Amazon.comやB&Hなどで直送に対応していれば手を出しやすいものの、転送や購入代行を使う必要があるモデルがほとんどです。
日本と同じように、いずれもハイエンドモデルで価格もそれなりのモデルが多くなっていることや海外ユーザーでもThunderbolt 4の恩恵を受けるのは限られたユーザーになりますので、海外であっても台数はやはりまだ少なめと言えます。
Thunderbolt 4 とは?
Thunderbolt 4 とは、インテルが開発したケーブル接続インターフェースのことです。コネクターの形状はUSB-C (USB Type-C)と同じものですが、これまでのインターフェースと違い、帯域幅が広がったおかげで大量のデータを送れるようになっていることが特長です。
大まかな特徴を挙げると、次のようになります。
- 最大40Gbps転送速度
- USB PD 100W給電サポート
- デュアル4Kやシングル8K出力に対応
- USB-Cと同じ形状を採用(下位互換あり)
要は出来ることが増えて性能が向上したインターフェースと思えばOKです。ただし、規格自体はUSB-Cとは異なるため、Thunderbolt 4に対応したパソコンを所持していないと恩恵を受けることができません。
実際にThunderbolt 4に対応した Chromebook とそうでない Chromebook を Thunderbolt 4 ドッキングステーションで試してみた記事もありますので、興味のある方はそちらもご覧ください。
まとめ
今回の記事では、記事執筆時点における Thunderbolt 4 に対応した Chromebook をまとめておきました。そもそも海外でもThunderbolrt 4に対応したChromebookの数は限られており、日本ではさらに少なく基本的に法人向けモデルとなっています。
将来的にハイエンドモデルでもThunderbolrt 4等の高速なインターフェースを備える傾向はありますが、価格面などを考えるとあえて搭載しないという選択がされる可能性が高いですね。このあたりは各メーカーの方針やユーザーニーズに依るところだと思います。
とは言え、Thunderbolt 4のように新しい規格が載ってくれることで、他OSとの兼ね合いを考えても周辺機器の自由度が高まりますので、一部のハイエンドモデルだったとしても今後も続けて搭載していって欲しいと思います。