日本ユーザーだとなかなかこのメーカーはご存知ないかと思いますので、ざっくりと説明しておきます。
まず今回リリースした「Sector 5 ,inc.」は、米国に本社を置くコンピュータ関連のOEMプロバイダだそうで、これまでに2機種のChromebookをリリースしています。
以前の機種も、今回の機種も見た感じとてもスタンダードな構成のChromebookで、主に法人・教育機関向けを狙っての展開としているようです。
こういったOEMプロバイダも新機種を投入してくるくらい、米国市場ではChromebookが普及している…ということなんでしょうか。
ということで、今回は「Sector 5 E3 Chromebook」のスペックなどをざっくりまとめておこうと思います。
スペックについて
Sector 5 E3 Chromebook |
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ディスプレイ | 11.6インチ IPS 1,366 × 768 ノングレア 10点マルチタッチ / 180度ヒンジ |
CPU | Celeron N3450 1.1-2.2Ghz(4core) |
RAM | 4GB |
内部ストレージ | 32GB eMMC |
外部ストレージ | microSD |
インターフェイス | USB-C ×2 USB3.0 ×2 イヤホンジャック |
カメラ | 1MP (720p) |
バッテリー | 最大10時間 |
サイズ | 幅289.8 × 奥行203.7 × 厚み20.6 mm |
重さ | 1.3kg |
価格 | $315 約36,000円 |
スペックについてはこんな感じです。
割とバランスよくまとまっていて、本当にスタンダードと言えるような構成。
ディスプレイはIPS方式の11.6インチでノングレアを採用。10点マルチタッチに対応していますが、タブレットモードではなく180度まで開くタイプとなっています。
タブレットモードの有無についての議論はまた別にしますが、必ずしも必要でないことは多くのユーザーも感じるところかもしれません。
性能面あれこれ
CPUは、多少の作業なら並行しても問題のないN3450を採用しています。
この手の機種だとN3350を採用するパターンが多いのですが、どちらかと言えば法人向けをイメージしているような印象ですね。
RAMとストレージについては一般的な容量ですし、microSDも搭載しているので不足に悩まされることもなさそうです。
ポート類も、Type-CとType-Aが2つずつ搭載されているので、ノートPC単独で作業する場合にも苦労はなさそうです。
ただHDMIが搭載されていないので、持ち運びでプロジェクタにつなぐとなると、変換コネクタが必要になるのがちょっと残念なところでしょうか。
とはいっても、公式によればChromecastまたはUSBアダプタ経由でミラーリングをサポートしており、外部ディスプレイに拡張可能となっていますので、法人購入であればこのあたりも考慮した方が良いかもしれませんね。
バッテリーについては、最大10時間と普通に出先で1日使う分には問題ありません。
また30WのUSB-C電源の急速充電もサポートしているようなので、いざというときにも安心かと思います。
気になるところと言えば…
やはり重さがちょっと気になってしまいました。
堅牢性については特に書かれていなかったので外装に特殊機能はないようですが、重さが1.3kgとやや重めのChromebookです。
教育よりも法人向けという印象が強いので、大人が使うならまあ問題はないかな…という感じです。
またCPUのクラスがひとつ上という印象ですが、価格は$315とこれまた気持ち高めな感じもします
ただ法人でまとめて購入すればいくらか割り引いてくれるという話になると思うので、実際にはもう少しお手頃かもしれません。
基本的にはコンシューマ向けという感じではないので、普段からChromebookに興味を持っている一般ユーザからするとちょっと物足りない印象ですね。
まとめ
ということで、「Sector 5 E3 Chromebook」についてまとめてみました。
なんというか普通のChromebookという感じですし、日本市場への展開もまずないと思いますので、本当に紹介だけで終わります(笑)
ただこういった海外の動きを見ていると、やはりChromebookの広がりというのは今後のコンピュータ市場にも大きな影響を与えると思うので、かなり楽しみなデバイスだと思います。
日本国内でも少しずつ新製品が投入されはじめていますし、また新しい何かが発表されることもありますので、期待しています。
今後はCeleron N3450やPentium N4200あたりが主流になるのかな。この辺の動きも気になりますよね。