今回の記事では、容量と期間を選択できてパッと使えるeSIM対応のNOMAD SIMを台湾で使ってきたレビューというか感想をお届けしていきます。
なお、筆者は他のSIMと比較できるほど海外で使用していません。そのため、この記事ではNOMAD SIMのみに焦点を当てていますので、比較をしたい場合には他メディアを併せてご覧いただくことをオススメします。
ちなみに台湾には、こんな用事で行ってきました。
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NOMAD SIM の eSIM
NOMAD SIMではeSIMだけでなく物理SIMも提供されていますが、eSIMの特長で言えば速度制限や契約期間、解約金はなく、購入後に送られてくるメールのQRコードをeSIM対応機種で読み込むだけで利用可能になります。
対応している国も日本を含めて81カ国あり(記事執筆時点)、プランも選べるため自由度が高いこともポイントです。なお、国によって利用料やプランは変わります。
ただし、NOMAD SIM の eSIM はデータ通信専用となりますので、通話対応のSIMが必要な場合には他のSIMを選ぶ必要があります。
eSIMのメリットは、わざわざSIMを入れ替える必要がないこと、今回の場合で言えば設定はQRコードを読み込むだけでOKという手軽さにあります。筆者は出張前日の夜に慌てて申し込み、数分で設定を完了させました。
ちなみに筆者のメインスマホである「Pixel 7 Pro」は物理SIMを使っているため、交換の手間を考えるとeSIMである必要がありました。もう1台「Galaxy Z Fold 4」もありますが、こちらはeSIMを使っているものの完全に個人用として使っているため今回の出張ではKindle代わりです。
台湾の eSIM
まずNOMAD SIMでeSIM台湾を利用する場合のネットワークと利用期間、選べるプランと価格は次のようになっています。
筆者は2泊3日と短期出張だったことと、テザリングで仕事をする時間が短い(社内やホテルのWi-Fiを使うので)と踏んで5GBプランを選択しました。
金額だけで言えば、おそらく現地で契約するほうが容量や日数なども選べて安く済みそうですが、面倒だったので日本からさっさと契約して設定まで済ませたい人、前もってある程度のデータ容量を確保しておきたい人にはアリだと思います。
筆者も事前にいくつか調べましたが、申し込みまでの動線がNOMAD SIMのサイトに比べて少々複雑に感じましたので、わかりやすさという点もあってコレを選ぶことにしました。
申し込みと開通までの流れ
申し込みまでの流れも非常にスムーズで、3つのデータ容量プランから希望の容量を[購入する]ボタンを押して支払い情報を入力して支払うだけでOKです。
支払いにはVISA、Master、JCB、AMEXなどの各種クレジットカードとGoogle Payなどが利用可能です。プラットフォームはstripeを利用していますね。
その後、連絡先情報に入力したメールアドレス宛に領収書とeSIMのQRコードが掲載されたメールの2通が届きます。
ここの表示されているQRコードを、eSIMを利用したいスマートフォンで読み込めば自動的にプロファイルが設定されてすぐに使用できるようになります。ただし、注意点としてQRコードは1度しか使用できないこと、再発行や再利用はできないため1度インストールしたeSIMを削除しないこと、できるだけ安定したWi-Fi環境で読み取りを行う必要があります。
デバイスごとの設定方法については、NOMAD SIM の eSIM のインストール方法をご確認ください。
問題なく設定が済めば、その時点からeSIMでモバイルネットワークを利用することができるようになります。なお、30日対応プランではアクティベーションしてから日数のカウントが開始します。
設定の手順としては非常にシンプルで、公式のガイドを見ながら進めればおそらく問題はないと思います。
実際の速度
ということで、台湾出張しつつ速度計測を行ってきました。2泊3日の突貫出張だったので落ち着いて測定できた4箇所のみですが、「Samsung Galaxy Z Fold 4」でNOMAD SIM の eSIM を利用したときの実測値です。
表にまとめるとこんな感じです。
時間 | ダウンロード | アップロード | |
台湾松山空港 | 13:31 | 295Mbps | 31.3Mbps |
ホテル | 16:59 | 81.6Mbps | 39.3Mbps |
社内 | 11:59 | 44.3Mbps | 16.9Mbps |
故宮博物院 | 10:25 | 90.3Mbps | 39.6Mbps |
全体的に通信速度や接続は安定しており、繋がらないとか遅いと感じることはほぼなく、SNSへの写真アップなどでも特に違和感はありませんでした。時間帯による速度低下はあるかもしれませんが、時間よりも人口密集度合いによって左右されたような印象でした。とは言え、それでも十分過ぎる速度だと思います。
なお、筆者はChromebookでテザリングも利用していましたが、こちらを利用時にも特にネットワークの不安はありませんでした。もちろん訪問した場所や時間帯にも寄りますので、あくまで筆者の体験上のお話です。
まとめ
ということで、今回の記事では台湾で実際に NOMAD SIM の eSIM を使ってきたレビューをまとめました。接続も速度も安定していましたし、何より申し込みまでのハードルも低くスムーズに設定が出来ますので、パッと設定して使いたい人にはオススメです。
もちろん、台湾以外の海外旅行や日本国内向けのSIM/eSIM、サブスク型Wi-Fi端末付きプランなどもありますので、興味のある人はチェックしてみてください。