今回は久しぶりの周辺機器レビューですが、この製品は名前がやたらと長いです。
香港に本社のあるMINIXというメーカーのマルチポートハブで、「MINIX NEO C USB-C MultiPort SSD Strage Hub for Macbook, Macbook Air, Macbook Pro – 240GB SSD Capacity」が正式な名称のようです。
ですので、以降は「Minix NEO C」と略していきますので、ご了承くださいませ。
なおこの製品は、海外通販サイトGeekbuyingより実機を提供して頂きました。
記事の流れとしては、基本情報を紹介した後、いつもどおり開封から外観チェック、今回はSSDが内蔵されているハブのため、転送速度なども簡単に調べてあります。
「MINIX NEO C」のスペック
一応、メーカー側からのお約束として、AppleのMacbook、Macbook Air、およびMacbook Pro専用となっています。
「MINIX NEO C」には、USB-C接続のマルチポートハブに、240GBのSSDが内蔵されたちょっと変わり種なハブになっています。
ポートは下記のとおり。
- USB-C(Power Deliveryのみ)
- HDMI(4K@30Hz) ×1
- USB-A(3.0) ×2
- 240GB SSD(M.2 2280)
- 115mm×43.5mm×11mm
- 重さ 65g(実測値)
基本的には、マルチポートハブと240GBの外付けが一緒になっただけですので、特殊な何かがあるわけではありません。
なお公称値では、240GBSSDの転送速度は最大400MB/sの読み書き速度をサポートしています。
240GBSSDの他に、価格が抑えられた120GBSSDのモデルもありますが、こちらは転送速度が最大350MB/s程度になっています。
マルチポートハブとしては無難な感じですが、SSD搭載と考えるとわりと良い感じのハブに思います。
では、実際の製品を開封&外観チェックをしていきます。
「MINIX NEO C」の開封&外観チェック
まずは化粧箱の表と裏をサクッと。
中国製品ではないためか、表と裏のどちらも英語表記となっていますので、英語が読めなくても何となく書いてあることがわかると思います。
パッケージから見える本体のサイズも、大きいわけではありませんし、かなりいい感じに期待できそうですよね。
続いて、中身をチェックしていきます。
至ってシンプルで、本体と取説、持ち運ぶ際などに便利なポーチも付いています。
取説は英語とドイツ語で書かれているので、不思議とアジア圏のメーカーな感じがしません。
ちなみに本体の重さを測りました。
先程のスペックにも実測値を書いていますが、65gとSSDが内蔵されているという割に、軽いです。
以前紹介している、Ankerのやつよりも軽いので、持ち運ぶにはこれくらいがちょうど良いですね。
本体の外観をあれこれチェックしてみます。
今回は240GB SSDモデルなので右下にそのように書かれています。
ポート類は、上記画像で言えば上側面に配置されています。
なお左側にある白い線部分は、LEDインジケーターとなっていて、Macに接続すると点灯します。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、一応光ってます。
続いてMac側のUSB-CとMINIX本体のポート類。
Mac側のコネクタは普通の感じです。
MINIX本体側は、左からUSB-Cポート、HDMI、USB-A(3.0)が2つという構成です。
仮にSSDが内蔵されていなかったとしても、実用的なポート構成ですので、悪くないんじゃないでしょうか。
本体裏面には、電源出力等が表記されています。
あれこれ試したところ、「Macbook Pro 15 2019」でも「Google Pixelbook」でも問題なく充電しましたので大きな問題はないはず。
では実際に、手持ちの「Macbook Pro 15 2019」に挿して使い、速度を測定しておきました。
「MINIX NEO C」の使用感と速度
Macbookシリーズ専用と書かれていますので、まずはMacbook Proで試します。
とくにフォーマットも必要なく、USB-Cポートに接続すると自動的に内蔵のSSDを読み込み、ストレージとして扱ってくれます。
ストレージの詳細はこんな感じ。
しっかり空き容量240GBと出ていますし、exFATでフォーマットされています。
転送速度もApp StoreにあるDisk Speed Testで測定してみました。
何回か試してみましたが、大体公称値の速度は出ていますし、いくつかの画像ファイルを移動させてみましたが、速度どおりの体感でしたので実用性には問題ないかと思います。
使用中の発熱もありますが、気になるほどではありません。
私の今の環境では4Kモニタがないため、3440×1440のウルトラワイドモニタに接続しましたが、HDMIも問題ありませんでしたし、USB-Aポートも同様です。
ですので、240GBのSSDに必要性を感じるのであれば、この「MINIX NEO C」は便利で扱いやすいハブだと思います。
そして当ブログではもちろん、試しましたよ、Chromebookで。
Chromebookで「MINIX NEO C」は使えるか?
結論から言うと、使えます!
…使えるんですが、Chromebookで使うためには一度Chromebook側フォーマットする必要がああります。
と、言うのも、初期設定orMacに接続した後にChromebookに接続すると、ストレージの認識はするんですが、データの転送ができません。
読み込みはできるんですけどね…。
しかし、Chromebook側でフォーマットすれば問題なくデータ転送等含め利用できますが、今度はその状態でMacに接続すると読み込んでくれません。
なので、Macで使う場合には、再びMacでフォーマットする必要が出てきます。
おそらくフォーマット形式の影響だと思いますが、理由までは検証していませんので何とも言えないところですね…。
一応Mac側で、exFATとFAT32でフォーマットして試してみましたが、やっぱりChromebook側では読み込みしかできませんでした。
ですので、現時点では利用できるけど、MacオンリーかChromebookオンリーかに絞る必要があります。
ただどちらかだけで使うことが前提になると思うので、そう考えればかなり使いやすいマルチポートハブだと思います。
なお、「Pixelbook」でもHDMI含めポートは問題なく動作しました。
意外とChromebookでアリかも
ということで、今回は「MINIX NEO C USB-C MultiPort SSD Strage Hub for Macbook, Macbook Air, Macbook Pro – 240GB SSD Capacity」というUSB-Cのマルチポートハブについてレビューしてきました。
Mac専用とは言うものの、フォーマットすればChromebookでも活用できますので、個人的にはChromebookで使うの方がより良い気がしました。
というのも、SSD内蔵のハブであれば、Chromebookで話題になるストレージの少なさをフォローしてくれますし、USB-Aポート不足の解消にもなります。
またHDMIを搭載していますので、小型Chromebookを外部ディスプレイに出力する際も便利です。
これはMacbookシリーズにも言えることですけど、効果としてはChromebookの方が大きかったように思います。
クラウドを使うには重たいデータを一時保存したり、移動に使ったりと幅広くできそうですが、前述のとおりMacとChromebookの間を行き来ができないところだけ、ご注意ください。
ポート問題と外部出力問題、ストレージ容量の問題に悩んでいる方は、選択肢として悪くないと思います。マルチポートハブと外付けSSDが欲しいけど500GBとか1TBまでは必要ない方、保険としてあると嬉しいと思う方は、ぜひ検討してみてください。