「Jabra Evolve2 Buds (USB-C / UC)」を実機レビュー。出先で荷物を減らしたい人向け

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「Jabra Evolve2 Buds」は、2022年11月に日本でも販売を開始したJabraの業務用ワイヤレスヘッドホンの新モデルです。見た目はコンシューマー向けの「Elite」シリーズのイヤホンと似ていますが、業務用Evolve2シリーズにお馴染みの専用USBアダプターが付属しました。別の言い方をすれば、「Evolve 65T」の後継とも言えます。

ということで、今回は「Jabra Evolve2 Buds」のUC最適化&USB-Cアダプターモデルのワイヤレス充電器セットを購入したのでざっくりレビューしていきます。

目次

実機レビュー

個人向けでJabraをお使いの人にはわかるかもしれませんが、「Jabra Evolve2 Buds」のベースは、おそらくコンシューマーモデルの「Elite 7 Pro」だろうと思います。

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というのも、USBアダプタが含まれているのでケースの形状こそ異なりますが、イヤホンのデザインや機能も似通っています。一部情報筋から”USBアダプタがあるくらいで、そんなに変わらない”と言う話も聞いてしまったので、イヤホンのデザインと性能・機能は「Elite 7 Pro」をイメージしてもらえれば良いと思います。

外観と仕様

ポケットなどに収まるサイズ感のケースですが、より長辺が長くなった影響で小さめのポケット(デニムのコインポケットとか)に入れるのは厳しくなりました。

「Evolve2 Buds」の機能については、アプリから調整可能なアクティブノイズキャンセリングが搭載されており、ヒアスルーと合わせて3つのモード(ノーマル)を利用可能です。MyFitによる音漏れ検知と密閉度を高める調整機能、聴覚保護機能、イヤホンはIP57防水、マルチポイントペアリングといった機能が搭載されています。また、バッテリー駆動時間は通話時間が最長5時間、音楽再生であればANCオンで最長8時間、オフで最長10時間となっていて、ケースを併用すると最大33時間の再生が可能です。

充電ケースはワイヤレス充電に対応(USB-Cポートもある)し、イヤホンをケースにしまって5分間充電すれば、最長1時間使用可能になる急速充電も搭載しています。

ここでざっくりと「Jabra Evolve2 Buds」の主な仕様をまとめておきます。

  • アクティブノイズキャンセリング
  • ヒアスルー
  • マルチセンサーボイス(マイク4個、2個の骨伝導センサ、Jabraアルゴリズム)
  • マイク数 6個(タイプ MEMS)
  • スピーカーサイズ 6mm
  • 風切り音低減
  • オーディオコーデック AAC/SBC
  • 片耳モード対応(左右どちらでも)
  • 自動電源オン・オフ / 着脱検知機能 搭載
  • Bluetooth 5.2 / USB-A or C アダプター
  • Bluetooth同時接続 2台 (ペアリングは最大8台まで)
  • IP57防水

スマートフォンでの通話だけでなくPCによるオンライン会議への参加も意識していますが、これらの仕様をコンシューマーの「Elite 7 Pro」と比べると、ファームウェアアップデートによってマルチポイントペアリングに対応した現状では、やはりアダプターの有無くらいしか違いがないようです。

音質・ANC・マイク

まず音質やANCの効果ですが、筆者としてはコンシューマーの「Jabra Elite 85t」と同程度の音やANCの効きだと感じました。アプリのイコライザーから音を調整できるので、よほど音に拘りのあるユーザー以外は十分なレベルですし、業務用として使うのであれば不満はないと思います。

ANCに関しても、低音はかなりカットしてくれますし、音楽を流していればカフェなどでも周囲の音に気を散らすことはほぼありませんでした。隣の席のデカい話し声などは厳しいかもしれませんが、席の間隔があるところやコワーキングスペース、シェアオフィスとった場所であれば問題ないかと思います。

何よりANCの強弱やヒアスルーの強弱もアプリで設定することができるところも良いですね。あとはオンライン会議や通話中にヘッドセットから自分の声を聞くことができるサイドトーン(側音)の設定もあるため、自分の話し声の大きさを把握しながら自然な会話が可能です。

そしてアダプターがあることデバイスとの接続が安定し、通話以外にオンライン会議などでも遅延や音の途切れなどを最小限に抑えることが可能である点が「Evolve2 Buds」の最大のメリットでしょう。

これがコンシューマー向け「Elite」シリーズと異なり、業務用の「Evolve」シリーズの特長でもあります。少なくとも筆者の環境では、アダプターがあることでオンライン会議中の音の途切れやデスクから少し離れたときでも接続が安定していると感じました。これは「Evolve2 85」や「Evolve2 65」と同じような使い勝手ですので、自宅や出先、オフィスなどでオンライン会議をする頻度が高ければあるほうが良いでしょう。

ちなみに「Jabra Evolve2 Buds」、アダプタを使わなくてもBluetoothでスマホやPC、タブレットの2台に同時接続が可能です。ただ、そのときに例えばPCにアダプタを差すとそちらが優先されるようなので、アダプタとBluetooth接続しているうちの1台の2台同時接続に切り替わります。またUSB-Cアダプタを選択すれば、PCやChromebookだけでなくタブレットやスマホでも使うことができるので、うまく活用すればデバイスを選ばず安定した接続が可能です。

ということで実際に自宅でBluetoothとアダプター、出先でアダプターを使った状態でマイクテストをしてみました。

自宅でBluetooth接続して録音
自宅でアダプタを使って録音
スタバでアダプタを使って録音

静かな環境であればBluetoothでもアダプターでも十分実用的だと思います。スタバではBluetoothだとかなり途切れてしまったので掲載は諦めて、アダプターを利用したもののみとしましたが、多少の途切れはあるもののちゃんと声が聞こえているかと思います。まわりに音楽がかかっていないコワーキングスペースやオフィスであれば十分実用的なレベルだと感じます。

とは言え、スマホで通話するなら普通のBluetoothイヤホンでも良いし、ノイキャンや音にこだわるならコレでなくても良いし、ヘッドホンでも良いと思います。

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また自宅や職場など決まった場所だけで使うならヘッドセットのEvolveシリーズが良い…となるため、会議の頻度や移動中の荷物を如何にして減らすかといった用途や目的次第で合う合わないがハッキリすると思います。

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まとめ

ざっくりと「Jabra Evolve2 Buds」のレビューをまとめましたが、突発的な電話への対応であっても十分ですし、例えば出先やホテル、コワーキングスペースといったところで会議に参加する必要がある場合、頻度はわからないけどあると安心といった場合、または大きなヘッドセットを持っていくのも悩ましい状況であれば「Jabra Evolve2 Buds」はアリだと思います。

筆者の場合、自宅では「Evolve2 85」をメインで使っていますが外に持ち出すにはちょっと大きくて重たいし、「Evolve2 65」だと軽くて良いけどノイキャンがない…しかも外で急な会議に参加する頻度はめちゃくちゃ高いわけでもありません。そんなときに「Evolve2 Buds」であれば、普段はワイヤレスイヤホンとして使っていて、必要に応じてアダプタをChromebookに差して会議に参加といった使い方ができるため、悩まなくて済むし荷物も減るので一石二鳥でした。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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