「Google Pixel 7 Pro」をレビュー。変更点は少ないけれど、便利&快適になりました

当サイトは Google Adsense、Amazon アソシエイト等 アフィリエイト広告を利用して収益を得ています.
review-google-pixel-7-pro-00

今回はGoogleの2022年新型スマートフォン「Pixel 7 Pro」の実機レビューをしていきたいと思います。これも「Pixel Watch」とともに予約開始直後に申し込み、発売日の10月13日から使い始めています。

これまで何度もリークをお届けしてきた「Pixel 7」シリーズですが、前モデル「Pixel 6 Pro」から目に見えて大きな変更点があるわけではありません。ただ細かいところの使い勝手が改善しているなど、「Pixel 6 Pro」も発売日に購入して以降使って来た身としては、完成版とも言えるデバイスになっていると思います。

ということで、「Pixel 7 Pro」の筆者的な使い方をしてのレビューを「Pixel 6 Pro」と簡単に比べながらお伝えてしていきます。

目次

実機レビュー

まずは今回購入している「Pixel 7 Pro」とこれまで使っていた「Pixel 6 Pro」のスペックです。

スペック

Pixel 7 ProPixel 6 Pro
OSAndroid 13Android 12
ディスプレイ6.7インチ
3120×1440
OLED LPTO
120Hz
6.7インチ
3120×1440
OLED LPTO
120Hz
CPUTensor G2Google Tensor
RAM12GB12GB
内部ストレージ128GB128GB
外部ストレージ
リアカメラ50MP
12MP超広角
48MP望遠
50MP
12MP超広角
48MP望遠
フロントカメラ10.8MP11.1MP
バッテリー5,000mAh
23W急速充電
ワイヤレス充電
5,000mAh
23W急速充電
ワイヤレス充電
ネットワークWi-Fi 6
Bluetooth
Wi-Fi 6
Bluetooth
その他指紋センサ
顔認証
IP68 防水・防塵
Titan M2
指紋センサ
IP68 防水・防塵
Titan M2
サイズ162.6×75.9mm163.9×75.9mm
重さ212g210g
価格124,300円から82,500円から

ご覧いただくとおり、「Pixel 7 Pro」は前モデルからディスプレイのサイズや解像度、リフレッシュレートは変わらず、サイズもほぼ同じです。

CPUは第1世代Tensorから第2世代となるTensor G2へとアップグレードされていますが、RAMやストレージ、バッテリー周りなどは大きな変化はありません。正直なところ「Pixel 6 Pro」でもスペックを持て余すレベルでしたので、Tensor G2の性能向上が10〜20%程度と言われていてもお釣りの来るレベルです。

リアカメラに関しては画素数こそ同じですが、性能がわずかに異なっていて、前モデル「Pixel 6 Pro」では光学ズームが4倍、ハイブリットズームが最大20倍となっていたところ、「Pixel 7 Pro」は光学ズームは5倍、ハイブリットズームが最大30倍に向上しています。

またメインの広角レンズと望遠レンズで光学式および電子式手ブレ補正機能をサポートするようになりました。あとはカメラ機能も強化され、ボケ補正やマクロフォーカスなども利用できるようになっています。

機能面での違いで言えば、ついに「Pixel 7 Pro」では顔認証をサポートしており、指紋センサと組み合わせてロック画面の解除に利用されることでスムーズな操作が可能になりました。これに関しては前モデルよりも確実に改善していると思います。

この他には近日提供予定(記事執筆時点)としてGoogle Oneの組み込みVPNも「Pixel 7 Pro」ならサポートしています。

デザイン

外観で目に見えて変更されている箇所は、リアカメラと本体側面のフレーム部分、背面カバーの色(6はグレー寄り、7は黒寄り)で、ボタン類に関しても位置が微妙に変更されているため、「Pixel 6 Pro」のカバーを流用することはできません。

  • 「Google Pixel 7 Pro」をレビュー。変更点は少ないけれど、便利&快適になりました
  • 「Google Pixel 7 Pro」をレビュー。変更点は少ないけれど、便利&快適になりました
  • 「Google Pixel 7 Pro」をレビュー。変更点は少ないけれど、便利&快適になりました

背面やフレーム部分の素材感が変化したおかげか、筆者的には「Pixel 7 Pro」のほうが持ちやすいと感じました。ただ、引き続き背面ガラスのため指紋は結構目立ちますし、落としたら一撃という不安は変わらずですね。

重さもほぼ変わらずで、「Pixel 6 Pro」ユーザーであれば「Pixel 7 Pro」に乗り換えたところで違和感はないと思います。

ディスプレイ

ディスプレイはQHD+(1440×3120)のLTPO OLEDで、最大120Hzリフレッシュレート、HDRサポート、最大輝度1000nitsというだけあって、前モデルから大きな違いはありませんが十分にキレイな表示です。

「Google Pixel 7 Pro」をレビュー。変更点は少ないけれど、便利&快適になりました

違いと言えば、「Pixel 7 Pro」の設定アプリ内の[ディスプレイ]の項目に、新たに[画面の解像度]という設定が追加されていました。

これまで画面表示のサイズを変えるには[表示サイズとテキスト]のみで可能でしたが、画面の解像度そのものを変更することで表示領域を拡大あるいは縮小が可能になっています。ちなみに下げておけばバッテリーの消費も減るようです。筆者は広く使いたい派なので最大解像度に設定しています。

指紋センサ&顔認証

そして前モデルで不評だった指紋センサですが、今回新たに追加された顔認証と組み合わせることによって、かなりスムーズになりました。指紋センサ単体でも早くなったと思いますが、顔認証を併用するほうがスピーディーです。

顔認証が設定されていると、画面を見たときフロントカメラ部分の周囲が一瞬点灯しするため、認識されたかどうかがわかるようになっています。

「Google Pixel 7 Pro」をレビュー。変更点は少ないけれど、便利&快適になりました

そうすると指紋センサ部分が指紋のアイコンではなく鍵が開いたアイコンに変わり”顔でロック解除しました。アイコンを押すと開きます”という説明が表示されます。

ただ、現時点だと顔認証はスマートフォンのロックを解除するときに使用できますが、アプリで本人確認を行うときには指紋センサしか使用できません。

また顔認証と指紋認証を設定していると、マスク着用時や暗い場所では指紋認証が優先されます。

ともかく「Pixel 6 Pro」だと、指を置いてからワンテンポ遅れてロック解除されるような感覚でしたが、「Pixel 7 Pro」になってからは置くとほぼ同時にくらいの体感です。これは顔認証のおかげだと思いますので、「7 Pro」で追加された本当に良かった機能の一つだと思います。

リアカメラ

続いてリアカメラについて。前モデル「Pixel 6 Pro」でも十分キレイな撮影ができ、ズームも十分だと思っていましたが、「Pixel 7 Pro」はもう一歩先を行ったという感じです。

「Google Pixel 7 Pro」をレビュー。変更点は少ないけれど、便利&快適になりました

ただ劇的な変化というよりも、使い勝手か向上・改善したという印象で、プロ目線からはわかりませんが、筆者のように飯と酒、風景などを気の向くままに撮影するのであれば何も問題はないと思います。

カメラの一例として、「Pixel 6 Pro」の4倍光学ズームと「Pixel 7 Pro」の5倍光学ズーム。

左:Pixel 6 Pro 4倍 / 右: Pixel 7 Pro 5倍

続いて「Pixel 6 Pro」の最大20倍ハイブリットズームと「Pixel 7 Pro」の最大30倍ハイブリットズーム。

左: Pixel 6 Pro 20倍 / 右:Pixel 7 Pro 30倍

さすがに30倍までやると画質的な問題は出てきますが、見えなくなるほど荒いわけではなく、かなり実用的な写真になっているかと思います。

また「Pixel 7 Pro」では、最大30倍までズームするとカメラアプリ内にポップアップが表示され、被写体のどの部分にフォーカスしているかがわかるようになっています。

ズームしていると写っている景色が何が何だかわからなくなりますので、こうやってフォーカス部分がわかりやすくなっているのは非常に便利です。なお「Pixel 6 Pro」では最大20倍にしたところで表示されないので、これも「Pixel 7 Pro」で地味に便利になったポイントだと思います。30倍のズームを使う機会があればですが。

動画に関しては今回撮影していないので何とも言えませんが、メインレンズと望遠レンズに光学式と電子式手ブレ補正が追加されたので、等倍でも5倍ズームで撮影する機会があるのであれば、「Pixel 6 Pro」からは確実に良くなっていると思います。

バッテリー

バッテリーに関しては、購入してから酷使したわけではありませんが、概ね「Pixel 6 Pro」と同程度だと思います。朝7時半に100%だとして、1日数分の1〜2件の電話、30〜40件くらいのメール、150件くらいのSlack通知、朝と昼と夕方にそれぞれ30分程度ニュースチェックという感じで、23時頃には約60%残っています。電話以外のコミュニケーションツールとして使っていれば1日は余裕で持つ印象ですね。

前モデルから引き続き搭載されているワイヤレス充電やリバースチャージといった機能はもちろん便利です。急速充電にも対応しているので、いざというときでも安心です。

ちなみにリバースチャージといえば、別の記事でも紹介しましたが「Google Pixel Watch」をPixelスマホからリバースワイヤレス充電することはできないので注意してください。これができればもっと便利だったと思うんですけどね。

細かいところ

まだ全部を触りきれているわけではありませんが、「Pixel 6 Pro」から追加されている機能で気づいたのは[おやすみ時間モード]の中におやすみ時間のアクティビティ”と”咳といびきに関する情報”という項目が追加されていました。

おやすみモードに入ってから、スマートフォンを使用していた時間や睡眠中の咳の回数やいびきをかいていた時間が表示されています。おそらくGoogle Nest Hub(第2世代)の睡眠モニターと同様の機能です。

動作感

全体の動作感についてお伝えしておきますが、Tensor G2になったおかげかアプリの立ち上げや切り替えなどがさらにスムーズになったように感じています。しかし、「Pixel 6 Pro」のときと同じように切り替える瞬間にアプリが固まったり、閉じなくなったり、表示バグみたいな現象が起きたりします。

この点については他のメディアでも取り上げられていますし、筆者のデバイスだけの問題ではないため、OS側かアプリケーション側の問題は未だ残っているようです。それでも「Pixel 6 Pro」がリリースされた当初の盛り上がりに比べれば大人しく、マシになったと言えますね。これで不名誉な称号を返上できるのだろうか…。

価格

最後に価格についてですが、前モデルから進化していますが値段に大きな差はありません。むしろ現在の円安からするとかなり手頃な価格設定ですし、さらにクーポンやキャンペーンを併用することでさらに下げて購入することもできるため、ハイエンドデバイスですがAndroidスマートフォンの入門用としても悪くはないと思います。

Pixel 7 ProPixel 7
128GB¥124,300¥82,500
256GB¥139,700¥97,900

「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」の価格差はストレージに関わらず41,800円となっています。この価格差でディスプレイサイズ、RAM、カメラ性能、バッテリー容量が向上した「Pixel 7 Pro」を選ぶかどうかは使い方にもよりますね。

少しでも大きな画面が良かったり、より良い写真撮影や動画撮影をしたり、できる限り快適にPure Androidを使いたいというのであれば「Pro」を選ぶほうが良いかと思います。コストパフォーマンスを重視するなら「Pixel 7」でも良いという感じです。

なお、記事執筆時点ではGoogleストアでキャンペーンを実施しており、Google ストアクレジットと対象スマホの下取りを組み合わせることで「Pixel 7」が実質0円で購入可能です。「Pixel 7 Pro」は下取りと組み合わせて最大61,500円がバックされますのでほぼ半額で入手可能となっています。

まとめ

ということで、「Google Pixel 7 Pro」の実機レビューをしてきましたが、「Pixel 6 Pro」と性能面では大きく変わらないと思っていますが、細かいところが修正されたり機能追加されていることで、使い勝手は改善されていると思います。あとは怪しい挙動を修正してくれれば良いだけですね。

Google謹製のフラッグシップPure Androidスマートフォンですので、シンプルに使いたい人には「Pixel 7 Pro」と「Pixel 7」はおすすめの1台です。

またスマートウォッチ「Pixel Watch」も販売を開始し、すでに販売されているANCワイヤレスイヤホン「Pixel Buds Pro」と合わせてGoogle Pixel エコシステムを構築できるようになっています。この機会に「Pixel 7 / 7 Pro」と一緒に購入してみることもおすすめします。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
Google(グーグル)
¥23,462 (2022/10/16 11:25時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
  • URLをコピーしました!

著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

目次