EPOS IMPACT 100 の実機レビュー。オンライン会議に特化した高コスパ軽量有線ヘッドセット

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EPOS IMPACT 100 のヒーロー画像

今回の記事では、オーディオ専門ブランド EPOS から登場したビジネス向け有線ヘッドセット「EPOS IMPACT 100」の実機レビューをお届けします。

この「EPOS IMPACT 100」は、コールセンターやオンライン会議など、通話量の多いプロフェッショナル向けに設計されたエントリーレベルのヘッドセットで、価格は 10,340 円(Amazon 価格)という優れたコストパフォーマンスを特長としています。

なお、本レビューにあたりメーカーから実機の提供を受けていますが、内容についてメーカーからの関与はなく、実際に使用したうえでの率直な感想をまとめています。

この記事のポイント
  • 重さは約 76g と競合モデルに比べて軽量かつ快適な装着感のステレオヘッドセット
  • 騒がしい環境でも自分の声だけをクリアに届けるノイズキャンセリングマイク
  • 手元で確実に操作できるインラインコントローラーと、安定した有線接続
  • ビジネスに十分な性能を手頃な価格で実現した優れたコストパフォーマンス
目次

EPOS IMPACT 100 の主な特長

EPOS IMPACT 100 は、業務での使用に特化しており、次のような特長と機能を備えています。

  • 快適な装着感を実現する超軽量デザイン: ステレオモデルはクラス最軽量で、柔らかいシリコン製ヘッドバンドとレザーレット製イヤーパッドにより、長時間の使用でも快適
  • クリアな音声を届けるノイズキャンセリングマイク: 周囲の騒音を抑制し、クリアで自然な音声を相手に届けることができる
  • 簡単な通話コントロール: バックライト付きのインラインコントローラーで、直感的に通話を操作可能
  • 幅広いデバイスとの接続性: USB-C と USB-A の両方に対応しており、様々なデバイスに簡単に接続可能

ちなみに、Microsoft Teams、Google Meet、Zoom Workplace など、主要なユニファイドコミュニケーション (UC) プラットフォームの認定を受けており、シームレスな連携が可能です。今回のレビューでは、MS 対応モデルを使用しています。

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外観とデザイン

IMPACT 100 はいわゆる「業務用ヘッドセット」らしいシンプルなデザインになっていて、見た目通りに軽量で、重さは約 76g となっています。これは Jabra Evolve 20 や Evolve2 30、Poly Blackwire 3200 などの競合エントリーヘッドセットと比べても軽いです。

今回使っているのは ステレオモデルで、オンイヤータイプのイヤーパッドはしっかりとクッションが効いていて圧迫感が少なく、ヘッドバンドもスリムで柔らかいため、長時間装着しても疲れにくい設計になっています。

ただ、オンイヤーなので体を激しく動かすとズレてしまうことがあるかもしれません。とはいえ、有線ということもあって動き回って会議や通話をする人向きではありません。

マイクブームは 270 度回転し、左右どちらの耳でも使用できます。 ただし、マイクアームを収納したり折りたたんだりする機構はないため、持ち運びの際には少し注意が必要です。

ヘッドセット本体から出ているケーブルは固定されているため、右手でマウスを使うユーザーは左耳側にケーブルが来るように装着するほうが良いかもしれません。USB ケーブルの長さは約 2m となっているため、卓上のノートパソコンだけでなく机下やモニター裏にあるデスクトップ PC などに接続することも可能です。

さらにデバイスと接続するためのポートは、USB-C と USB-A の両方がある(USB-C ベースで、USB-A コネクタを取り付けることが可能)という点もメリットです。

また、製品にはシンプルな布製の収納ポーチが付属します。 アームが収納できないことやケーブルの長さもあり、頻繁に持ち運ぶというよりは、オフィスや自宅のデスクに据え置いて使うのに向いたモデルです。

実際の使用感

今回の EPOS IMPACT 100 は、業務用のヘッドセットのなかでも通話に特化したモデルのため、音質に関して多少妥協が必要です。ただ、通話や会議での音声を聞き取ることに関しては大きな問題はありませんでした。

少しの時間に音楽やポッドキャスト、動画を見るときのために使うときなども問題はありませんが、音質重視の場合や周囲の音から気をそらしたい場合などには、素直に他の ANC ヘッドホンなどを使うことをおすすめします。

マイク性能

この IMPACT 100 の最大の特長であるマイク性能は、騒がしい環境でも非常にクリアな音声を相手に届けられる点で優れています。搭載されているノイズキャンセリング技術により、周囲の雑音をうまく除去し、自分の声だけをクリアに拾ってくれます。

以下は実際に Chromebook に接続してマイクのテストをしたものです。

自宅 / Chromebook / Podcastle (クラウド録音ツール)
カフェ / Chromebook / Podcastle (クラウド録音ツール)
自宅 / Chromebook / Google Meet (ノイズ除去あり)
カフェ / Chromebook / Google Meet (ノイズ除去あり)

約 1 万円という手頃な価格ながら、マイクの性能が特に優れており、静かな環境はもちろん、カフェなどで音や話し声の煩い場所であっても周囲の音をしっかりと抑えて、声を届けることができています。

話していないときのノイズだけでなく、自分が話しているときにも背景ノイズをうまくカットしてくれているため、オープンオフィスやコールセンター、カフェなどでの会議や通話でも安心して使うことができます。また、有線接続という点でも切断の不安などがなく、安定感につながっています。

マイク性能という点では大きな不満はありませんが、少し気になった点として、デフォルトではマイク入力音量が少し小さめに感じることがありました。これはデバイス側で調整ができるため大きな問題ではないと思いますが、会議や通話を始める前など、使用環境に応じて確認しておくと良いと思います。

また、オンイヤーパッドなのでそこまで必要はありませんが、側音(サイドトーン)が少し甘いように感じるため、少し慣れが必要かもしれません。

操作性と Google Meet との連携

ケーブルの中ほどにあるインラインコントローラーは、ミュート、通話応答/終了、Teams ボタン(今回は Temas モデルのため)、音量調整といった機能が物理ボタンでまとめられており、確実な操作が可能です。

特長のセクションでも伝えていますが、IMPACT 100 は UC 認定を受けているため、Google Meet の設定で IMPACT 100 を USB デバイスとして認識させると、コントローラーのミュートボタンと Meet 画面のマイクアイコンが連動します。

手元のボタンでミュート操作をすると、Meet 上でもミュート表示に切り替わるため、ミュートし忘れを防ぐことができます。また、コントローラーの通話ボタンで Meet の通話を終了させることも可能でした。

ただ、Google Meet 側でデバイスを認識させておかないと、マイクのミュートのオン・オフを切り替えることはできますが、Meet 側のアイコン表示は切り替わらず、通話を終了させることができません。このあたりは、他のヘッドセットなどと変わりありませんので、必要な場合は Meet の設定を確認しておくと良さそうです。

あとは、高価格帯のモデルはマイクを上げれば自動的にミュートになるものも多いですが、このモデルは手動で行う(ボタンなり、会議システム側なり)必要がある点は、ユーザーによっては少し手間かもしれません。

とはいえ、Google Meet でも安心して使うことができるため、Chromebook ユーザーにも良い選択肢となります。

アプリ

EPOS デバイスのファームウェアアップデートには、 Windows や macOS 向けのデスクトップアプリや Android、iOS 向けのモバイルアプリだけでなく、ウェブアプリでも実行できる点が大きな魅力です。

今回レビューしている「IMPACT 100」は、主に PC ユーザー向けとなりますが、Windows と Mac だけでなく Chromebook や Linux でもウェブアプリの EPOS Connect for Web を使うことでファームウェアアップデートできます。

なお、Android アプリだとデバイスを認識しない(Bluetooth 接続のデバイスのみをサポート)ため、基本的にはデスクトップかウェブ版のいずれかを利用する必要があります。

また、デバイスの性質上、以前レビューしている「EPOS ADAPT E1」のように細かい設定を行うことはできません。これについては、コールセンターや会議などの業務利用のみが想定されているため、大きな問題はないかと思います。

まとめ

EPOS IMPACT 100 は、オンライン会議や通話業務での使用に特化した、軽量で快適な有線ヘッドセットを求めるユーザーにとって、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢です。

メリット
デメリット
  • 競合製品と比べて軽く、快適な装着感
  • 長時間の使用でも疲れにくい
  • 騒がしい環境でも声をクリアに届ける高品質なノイズキャンセリングマイク
  • 有線接続による安定性と、USB-C/A 両対応
  • 物理ボタンによる確実な操作性と、Google Meet などとの便利な連携機能
  • 音質は通話に特化しており、音楽鑑賞には不向き
  • マイクアームが収納できないため、頻繁な持ち運びには工夫が必要
  • 側音(サイドトーン)機能が控えめ
  • アプリで細かい設定変更などはできない

有線接続の安定性と信頼性を重視し、オフィスや在宅勤務での会議用として、特にマイクのノイズキャンセリングが高性能なヘッドセットを手頃な価格で導入したいと考えている方に、EPOS IMPACT 100 は最適な一台です。もし、手頃な価格のヘッドセットをお探しなら、是非検討してみてください。

EPOS
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主な仕様

製品名EPOS IMPACT 100 シリーズ
接続方式USB-C & USB-A (USB-C to USB-A アダプター付属)
装着スタイルヘッドバンド(ステレオおよびモノラルタイプ)
ヘッドセット重量ステレオ: 76g
モノラル: 51g
イヤーパッドレザーレット製
マイクノイズキャンセリング機能付き Electret コンデンサーマイク
マイク周波数特性100 Hz ~ 8 kHz (ワイドバンド)
スピーカーダイナミック、セミクローズド
スピーカー周波数特性20 Hz ~ 20 kHz (音楽モード)
聴覚保護EPOS ActiveGard
EU Noise at Work リミッター
オーストラリア G616
インラインコントローラー通話制御
ミュート
Teams ボタン
バックライト付きアイコン
ブームアーム270度回転
左右どちらでも装着可能
ケーブル長2 m
対応OSWindows
macOS
Dell Wyse
Linux
Stratodesk IGEL eLux
Chromebook (ChromeOS)
主な認証Microsoft Teams
Zoom Workplace
Google Meet
Webex by Cisco
製品保証2年間
同梱品ヘッドセット本体、キャリング・ポーチ、USB-C to USB-A アダプター、クイックガイド、安全ガイド、コンプライアンスシート

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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