「Caldigit USB-C/Thunderbolt 3 HDMI Dock」をレビュー。Chromebookでも使える万能ドック

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これまでUSB-Cハブと呼ばれるジャンルの製品をいくつかレビューしてきましたが、最近になってようやく「Apple MacBook Air M1」を購入したこともあって、ちゃんとしたThunderbolt 3対応のUSB-Cドックを探していたところでした。

ただ、私の場合はChromebookやChromebox(Cloud Ready含め)も使うことがあるため、結局のところThunderbolt対応だけでなくUSB-Cポートモデルでも使える製品が必要です。

色々と探して検討した結果、Thunderbolt3ドックで人気の高いCaldigitの「USB-C Dock」へ行き着きましたが、いくつかの理由から今回はDisplayPortを搭載した「Pro Dock」ではなくHDMIを搭載する「HDMI Dock」を購入しています。

ということで今回は、「Caldigit USB-C/Thunderbolt 3 HDMI Dock」のレビューをしていきます。

目次

基本仕様

まずは「Caldigit USB-C/Thunderbolt 3 HDMI Dock」の基本仕様から紹介していきますが、比較として「DisplayPort Dock」の仕様も紹介しておきます。

 HDMI DockPro Dock
ポートThunderbolt 3(ホスト) ×1
USB-C(3.2 Gen2) ×1
USB-A(3.1 Gen1) ×3
Gigabit Ethernet ×1
3.5mm ComboJack ×1
SD Card Reader(SD4.0 UHS-II)
モニタ出力HDMI 2.0b ×2
(Dual 4K@60Hz)
DisplayPort 1.2 ×2
(Dual 4K@60Hz)
PD最大94W最大85W
サイズ214×80×25mm
重さ420g
Amazon価格26,400円(税込)24,640円(税込)

基本的には、「HDMI Dock」も「Pro Dock」もサイズや重さ、モニタ出力以外のポートは同じものです。

モニタ出力は、「Pro Dock」がDisplayPort 1.2を2ポートとなりますが、「HDMI Dock」はそれがHDMI 2.0bが2つとなっています。

ただ、どちらも4Kの60Hzをサポートしているため、これが大きな違いと言うことではありませんが、使用しているモニタや環境によっては、DisplayPortよりもHDMIの方が好ましい人もいると思いますので、そうであれば「HDMI Dock」は良い選択になると思います。

もう一つの違いとして、「Pro Dock」のPD出力は最大85Wに対し「HDMI Dock」は最大94WとMacBook Pro 16インチでも問題なく充電できる出力に変更されています。

これはユーザーによりけりだと思いますが、ハイパワーのノートパソコンを利用する人にとっては大きな変更点です。

Caldigit TS3 Plusではない理由

もしThunderbolt 3ポートを搭載するモデルだけに使うのであれば、同じCaldigitと人気商品「Caldigit TS3 Plus」という選択肢もあります。国内外のユーザーが愛用している製品でもあるため、変なモノを選ぶくらいなら「TS3 Plus」を選ぶ方がたしかに安心だと思います。

ただ、私がこれを選ばなかった理由は、Thunderbolt 3搭載モデルしか対応していないため、ほとんどのChromebookでは使えないことでした。ぶっちゃけそれが一番の理由で、あとは縦置きより横置きをしたくて、横で置いても変んではない(ロゴの向きとか)から…です。

実機レビュー

では実機レビューの前に付属品から紹介していきます

付属品は、0.7mのUSB-C to USB-Cケーブルが1本、電源本体(デカイ)、充電用ケーブルとコンセントプラグ変換器(ミッキーから日本用)となっています。

上の写真ではわかりづらいかもしれませんが、やはり電源はデカいです。

本体と比べてもそれなりに大きいことがわかると思います。

ただ、最大94W出力ですし持ち運ぶことはまずないと思うので、仕方ないですね。

外観チェック

まずは前後のポート部分です。本体の厚みは見た目の重厚感からすると薄く感じます。

前にUSB-A、USB-C、SDカードスロットと3.5mm ComboJackがあります。

背面にEthernetとUSB-Aが2つ、Thunderbolt 3、HDMIが2つ、電源となります。

ポートの数としては、十分だと思うんですが、個人的にはもう一つUSB-CかAポートがあったら嬉しかったの思います。

ちなみに左側の小さな穴にはLEDが埋め込まれていて、デバイスと接続されている場合には青色に点灯します。

底面はしっかりと滑り止めもついています。

ちょっと雑にUSBやSDの抜き差しをしても簡単にはズレたりしませんが、一応本体を抑えておくほうが安心です。

使い勝手はとても良い

最近、「M1 MacBook Air」を購入したのでそれと接続したり、「Pixelbook」や「Acer Chromebook Spin 713」をはじめとしたいくつかのChromebookで試してみました。

M1 MacBook Airtととsせせtせつせ

残念ながら「M1 MacBook Air」だとデュアルディスプレイができないんですが、Chromebookでも問題なく出力されました。

ただ、ドッキングモード(クラムシェルモード)を利用しているときなどに、パソコンがスリープに入った状態から起動させようとすると、ディスプレイをUSB-Cケーブルでダイレクトに接続しているときより少しラグがある感じです。

ちなみに私の場合、USB-Aポートの数を補うために、ディスプレイのダウンストリームポートを使って「HDMI Dock」に接続しています。他のデバイスを使うときにキーボードやマウスを差し替えたり設定が面倒なので、Unifyingレシーバーをモニタのポートに挿している…というのが原因の可能性もあります。あとはモニタにもよると思いますので、人によっては大きな問題ではないかもしれません。

熱も思ったより問題なし

接続して10時間くらいぶっ続けで作業してみましたが、思っている以上に熱を持たず、動作も非常に良好でした。

熱による速度低下も感じられませんし、落ちたりすることもなかったので、安心して使う事ができると思います。

もちろん熱くはなるのですが、昔のノートパソコンとかに比べればマシなくらいですので、よほどのことがない限り問題は起きないはず。

全体的に安定、損はしない

数日間使用してみて、全体的に安定していて使い勝手は非常に良いと思います。

熱もそこまで神経質にならなくていいですし、「TS3 Plus」よりも安い価格でUSB-Cポートモデルでも使えるというのがちょうど良い感じです。

またPDも94W出力なので、ハイパワーのノートパソコンを使う場合にも良い選択肢になるはずです。

ただ、Thunderbolt 3搭載機だけを使うというのであれば、あえて「USB-C HDMI Dock」を選ぶ理由もないと思いますので、そのあたりはお使いのデバイスと相談して好みで選択すれば良いと思います。

もし切断が繰り返すようなら…

最後に一つお伝えしておきますが、付属品のUSB-C(Thunderbolt 3)ケーブルを利用してデバイスと接続していて、やたらとモニタとの接続が切れたりDockのLEDが消えるような現象が起きたら、ケーブルを別のものに変更すると解決する可能性があります

実は私がコレにハマりまして初期不良かと心配したんですが、どうやら原因は同梱されているケーブルの影響であったようで、違うUSB-C/Thunderboltケーブルに変更したら問題なくなりました。

「HDMI Dock」に関しては国内でほとんど情報がなかったので焦りましたが、同じように切断が続く問題に直面したら、とりあえずケーブルを変更してみると何とかなるかもしれません。

後日追記

この記事を投稿した翌日、CalDigit Japan様からご連絡を頂き、新しいケーブルと交換したところ正常に動作しました。なのでもし同様の事象に遭遇したら本体の前にケーブルを疑ってみたほうがよいと思います。

また、製品保証も2年となっていますので、明らかに不良な場合は動作が気になる場合は、メーカーに確認する方が安心かと思います。

今回の件では、対応も素早く丁寧でしたので、やはり人気になるだけあって安心感が違うと感じました。余計にオススメしたくなりますね(笑)

※私のような弱小ブログにもご丁寧な対応を頂きまして、ありがとうございました。

Chromebookでも使えるドックをお探しならコレ

ということで、「Caldigit USB-C & Thunderbolt 3 HDMI Dock」は、Thunderbolt 3ではないUSB-Cポート搭載のパソコンも使いたい人であれば、オススメできるドックです。

加えて、多くのThunderbolt 3ドックが最大85WPDのところ「HDMI Dock」なら94Wですので、安定した電源供給もしたい人には良い選択肢になります。

他にも様々なドックが選択肢としてありますが、個人的には「Caldigit USB-C/Thunderbolt 3 HDMI Dock」に満足していますので、もしUSB-C Dock選びに悩んでいるのであれば、チェックしてみてはいかがでしょうか。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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