「Amazfit Active Edge」を実機レビュー。堅牢性重視でコスパ良のスマートウォッチ

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「Amazfit Active Edge」を実機レビュー。堅牢性重視でコスパ良のスマートウォッチ

今回の記事では、 Amazfit の堅牢性を重視しつつ日常生活でも使いやすい、手頃な価格のスマートウォッチの新モデル「Amazfit Active Edge」の実機レビューをお届けします。

Amazfit Active Edge はすでに海外では発売されていますが、日本では2024年3月29日に販売開始となりました。このスマートウォッチは各種健康測定や 10ATM 防水による水泳を含むスポーツ測定、AI を利用した Zepp コーチの利用MIL-STD-810H に準拠した堅牢性を備え、価格は19,900円と手頃なことが魅力のモデルです。

一方、上位モデルとなる Amazfit T-Rex 2 や Ultra などに搭載されている気圧センサーやオフラインマップ機能、一部のワークアウト測定が含まれていませんが、街中で使うことが多ければさほど問題にはなりません。

目次

デザイン

Amazfit Active Edge はタフネススマートウォッチらしい無骨なデザインに見えますが、差し色が入っているため少し垢抜けていて(実機は Lava Black)、さらに見た目の印象に比べて実際には軽く快適な装着感です。実際に重さはバンド込みで約54gとなっています。

バンドは半透明の TPU 素材を採用しているため濡れても安心です。バンドの穴も細かく配置されているためちょうど良いサイズに合わせやすくなっていますが、バンドはしっかりと本体に固定されているタイプなので交換は容易ではありません。

私は肌があまり強い方ではありませんが、汗や水濡れしたまま着けっぱなしにしたり強く締めすぎなければ特に問題はなかったです。見た目の割の軽さも相まって、長時間着けてしまうことが多いのでこれは安心です。

本体は米国軍調達規格の MIL-STD 810G に準拠したテストをクリアしており、耐候、耐衝撃などの堅牢性を備えています。また、10ATM 防水のため雨や雪はもちろん、水泳などの水上スポーツでも安心して使うことができます。シャワーも問題ありません。

スクリーンのサイズは1.32インチ 360×360 解像度(227ppi)、ガラス素材に指紋防止コーティングが施されており、タッチ操作に対応しています。画面の文字や色は屋内・屋外のどちらでも見やすく、タッチへの反応も良いため使いやすいスクリーンです。

また、操作はタッチスクリーンだけでなく本体側面にある4つのボタンを使うこともできます。ボタンは触るとザラッとした感触なので目を向けなくてもあることがわかります。

右上の[SEL]ボタンはいわゆる選択ボタンで、項目を選ぶときに押すことで決定します。ウォッチフェイスのホーム画面でボタンを押すとワークアウトの選択画面に移動します。[BACK]は戻るボタンで、一つ前の画面に戻るときに使います。ホーム画面で押すとアプリリストに移動します。

反対の[UP]/[DOWN]はそれぞれ上下スクロールに使います。ホーム画面で押すと前者はクイック設定、後者はショートカットを表示することができます。ボタン操作ができることで手が濡れていたり手袋をしていても確実に操作できることがメリットです。

機能

Amazfit Active Edge はこれまでの Amazfit スマートウォッチと同じく BioTracker PPG オプティカルセンサーを搭載しており、心拍数や血中酸素飽和度、ストレスレベルを24時間365日測定することができます。

24時間継続してモニタリングすることで、異常に高いまたは低い心拍数を検出してアラートを通知したり、低いSpO2レベルや高いストレスを検出して通知する機能も備わっています。ワンタップで心拍、SpO2、ストレス、呼吸数を測定できたり、健康状態をスコアで表示する PAI 健康評価システムもあります。

睡眠測定も備わっており、軽い睡眠と深い睡眠、REM睡眠をモニタリングすることができ、さらに夜間だけでなく日中でも睡眠測定が行え、20分以上の昼寝もトラッキングすることができます。夜勤などで就寝時間が夜間とは限らないユーザーには嬉しい機能です。

スポーツ(ワークアウト)は130以上を追跡することができ、7つのスポーツに関しては自動認識により測定の開始・停止を行うことができます。これにより測定を開始し忘れたとしても、リマインダーもしてくれますし、あとから測定することもできます。

短い距離で比較的開けた場所を歩いているため比較はできませんが、GPSの位置測定も正確だと思います。

また、Amazfit Active Edge には AI 機能を利用してユーザー独自のトレーニングプランを提案する「Zepp コーチ」が搭載されており、これを利用することで測定されたデータやユーザーの目標に応じて自動的にプランや運動強度、休息を通知してくれるようになります。本格的なランナーだけでなく、意識して一定以上の水準で運動したいユーザーにも便利な機能です。

さらに高精度なスポーツデータをトラッキングしたい場合、Bluetooth LE 互換の心拍数ベルトやパワーメーターなどの外部ワークアウトデバイスとも接続が可能です。

バッテリー駆動時間については使い方次第では最大15日以上持つような印象で、実際に私の普段の使い方では1日あたり10%未満の消費(AODオフ、1日1時間程度のGPS利用、22:30-07:00 DND モード、100件前後の通知)でした。だいたい12〜14日は充電なしでも使うことができれば十分です。

健康測定、スポーツ測定、バッテリー駆動時間と特に不満はありません。一部、高度を測定できないなど上位モデルとの違いはありますが、そういった機能を必要としない普段使いで、堅牢性と使いやすさを重視するのであれば「Amazfit Active Edge」はアリだと思います。

アプリ

これまでの Amazfit シリーズと同じく「Zepp」アプリを利用します。スマートウォッチを最初にペアリングする際にインストールを要求され、指示に従えばセットアップが完了するので使い始めるまでの流れに問題はないと思います。

アプリからは様々なデータを確認することができ、特に睡眠と運動に関しては個別のタブで確認することもできます。また、Amazfit Active Edge の各種設定を行うことができ、健康モニタリングの有効・無効や測定頻度の切り替え、各種アプリや機能からの通知、文字盤(ウォッチフェイス)、ウォッチのミニアプリのインストールなどもできます。

Amazfit の設定周りで良いところは、スマートフォンのアプリからほぼ全ての設定にアクセスして変更できること、測定機能を細かくオンオフできて検出頻度も変えられるほか、通知に関する細かい設定ができること、ミニアプリを追加することでSpotifyやマップの操作もスマートウォッチから行えるようにできることなどが挙げられます。

一方でネックに感じる主な点は、ウォッチフェイスの数が限られておりデザインもユニークなものが多いこと、一部のミニアプリはスマートウォッチだけでなくスマートフォンにもアプリをインストールする必要があること、デバイスの設定は毎回[プロフィール] > [マイデバイス] の操作が必要なことです。

デフォルトの状態でシンプルに使うのであれば特に問題はありませんが、好みの仕様にカスタマイズしたいとなると、やや手間がかかります。とは言え、アプリの機能的に不満はないので使う上で大きな問題はありません。

全体的に扱いやすく、性能・機能・デザインとタフさを求めるユーザーには手頃でちょうど良いモデルだと思います。

まとめ

「Amazfit Active Edge」はアウトドアや水場でも利用できる堅牢性を備えつつ、身軽で手軽に使えるコストパフォーマンスの良いスマートウォッチです。

とくに華奢な見た目ではなくいかにも堅牢というデザインが好みなユーザーや、普段の健康管理とたまのスポーツやアウトドアでも装着していけるスマートウォッチを探しているユーザーにはおすすめの1台です。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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