Google は 2026 年 9 月 21 日、Googlebook に搭載する「Googlebook OS」の設計と、Android スマートフォンとの連携機能、Gemini Intelligence を活用した機能の詳細を公開しました。
Googlebook OS は Android の技術スタックの上に、ChromeOS のデスクトップ基盤を組み合わせたプラットフォームで、Google はセキュリティ、アップデート、アプリを 3 つの柱として設計したと説明しています。
なお、Googlebook OS の名称は、これまで Aluminium OS などとも呼ばれていましたが、今回の発表で Google が Googlebook OS と明記しました。
Android と ChromeOS を組み合わせた設計
Googlebook では、Google Play の Android アプリ、デスクトップ向けのウィンドウ環境、拡張機能に対応したデスクトップ版の Chrome、フルの Linux 環境が、共通の基盤で利用できます。
セキュリティは Android のアプリ権限とサンドボックスの仕組みをそのまま使い、そこに Google Titan セキュリティチップ、検証付きブート、端末上のマルウェア検出といった ChromeOS の多層防御を加えています。


Google はノート PC として初めて、Level 5 のセキュリティ認証を受けた pKVM ハイパーバイザーを採用したと説明しています。
このハイパーバイザーが分離した Linux 環境を動かし、ターミナルから Linux の開発ツールの実行、コードリポジトリの取得、ネットワークやポートへのアクセス、自律型エージェントの実行ができます。
最大 10 年間のサポートは継続
Google は、Chromebook にすでに提供している 10 年間のアップデートと同じ水準のサポートを引き継ぐと述べており、Googlebook OS のアップデートは四半期ごとにセキュリティパッチと新機能を提供し、期間は最大 10 年であることも明らかにしました。
アプリの提供方法
Googlebook では、Gmail、ドキュメント、スプレッドシートなどの生産性ツールは、他のデスクトップ環境と同じフル機能のウェブ版を使います。
一方、Gemini や Keep のように、ウィジェットなどの OS との統合やスマートフォンとの連携が重要なアプリは、ネイティブ版で提供されます。最初から Gmail、Keep、Google フォト、Google ドライブ、レコーダーがインストールされています。


さらに Adobe Photoshop、Adobe Lightroom、CapCut といったネイティブのクリエイティブツールのほか、Netflix や HBO Max はオフライン視聴に対応しています。
Google Play Games の Level Up プログラムでは、上位 100 タイトルのうち半数がキーボード、マウス、大画面に最適化済みで、新しいゲームも毎月追加されるとしています。
開発者向けには、AI エージェント開発プラットフォーム「Antigravity」が付属し、アプリの作成からテスト、デプロイまでを端末上で行えます。Linux ターミナルアプリでは Claude Code や Antigravity CLI なども実行できます。
Android スマートフォンとの連携
Googlebook は Android と共通の基盤を持つため、スマートフォンとの連携を前提に設計されており、初回のログインで、スマートフォンの設定、保存済みのパスワード、Wi-Fi ネットワーク、メッセージが引き継がれ、この引き継ぎはエンドツーエンドで暗号化されます。
セットアップ後は、以下の 3 つの機能でスマートフォンとノート PC を連携することができます。
- Continue On:スマートフォンで進めていた作業を、ノート PC のタスクバーから続行
- Quick Access:Files アプリからスマートフォン内のファイルや写真を表示・検索・オープン
- Cast My Apps:スマートフォンのアプリをデスクトップのウィンドウにストリーミングして操作
Continue On は、Google 純正アプリだけでなく音楽制作アプリの BandLab などのパートナーアプリにも対応します。


Cast My Apps では、フードデリバリーアプリでの注文や、メッセージアプリで届いたワンタイムコードの確認といった使い方が紹介されています。
Gemini Intelligence を前提にした機能
Googlebook は Gemini Intelligence を前提に設計されており、独自の機能が 3 つ用意されています。
Magic Pointer
カーソルを揺らすと、画面上の内容に対して Gemini を呼び出せる機能です。テキスト、画像、文脈を理解し、ウィンドウを切り替えずに、散らかったカレンダーの整理や文章の翻訳を依頼できます。
Google は、Gemini は依頼したときだけ動作し、いつでもオフにできると説明しています。
Rambler
Pixel 11 シリーズで利用できるようになった音声入力機能で、一般的な音声入力は言い淀みや間違いもそのまま書き起こしますが、Rambler は文脈を理解して「えー」とか「あー」といったフィラーワードも削除しながらきれいな文章にまとめ直します。
クイックインサートキーから呼び出して使え、見出し、チェックリスト、まとめを含む文章に構成し直し、絵文字の挿入などにも対応しています。複数の言語に対応しており、文の途中で言語を切り替えても対応できます。
Create My Widget
作りたいウィジェットを言葉で説明するだけで、カスタムウィジェットを生成する機能です。コードを書く必要はなく、好きなスポーツチームのスコアを表示するものや、家族旅行までのカウントダウンといった例が紹介されています。
このほか、Chrome と Android で使える Gemini の機能も、最初から利用できます。タスクの自動化、Gemini Live、画面の内容に応じた提案が対象で、Gemini Spark を使うと、ノート PC を閉じている間もバックグラウンドで複雑な依頼を処理できます。
Googlebook は 899 ドルから予約開始
現在、Googlebook は米国で予約を開始しており、899 ドルからとなっています。
第 1 弾のリリースは Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovo の 5 社から各 1 モデルずつがあり、米国 Google ストアや Best Buy、各公式ストアなどで予約ができます。
記事執筆時点では、日本での販売についてはアナウンスされていません。











