Google の開発者向けツール Google Antigravity において、AI Pro プランの利用制限(クォータ)の仕様が明確化されました。
しかし、この明確化によって Pro ユーザーは週の利用上限に達すると、次のリセットまで数日間にわたって高度なエージェントモデル(Gemini 3 Pro 等)が使えなくなる事態が発生しています。なお、コードのタブ補完やコマンドリクエストなどの基本機能については、制限到達後も引き続き無制限で利用可能です。
日常的に Antigravity のエージェント機能をフル活用しているユーザーは、作業が数日間ストップするリスクがあるため、Ultra プランへの移行や追加の従量課金を含めた運用方法の見直しを迫られています。
Pro プランと Ultra プランにおける制限の違い
Google が更新したプラン詳細ページによると、各プランにおける利用枠のリセット間隔と制限が以下のように明確に分かれています。
- Google AI Ultra: 週の制限なし。5 時間ごとに利用枠がリセットされる(最も寛大な条件)。
- Google AI Pro: 5 時間ごとに利用枠がリセットされるが、「週の利用上限に達するまで」という条件付き(ただしレートは引き上げられている)。
- AI Pro および Ultra プラン以外のユーザー: 週ごとに利用枠がリセット(週次制限あり)。
一般開発者や学生向けとされる Pro プランの場合、これまでは 5 時間ごとにリセットされる点が大きなメリットとして認識されていました。
しかし実際には週単位での上限が存在し、週の前半でこの上限に達してしまうと、次のリセットまで 5 時間ではなく数日待たなければならない仕様となっています。
相次ぐ不満と「使っていないのに枠が減る」バグの報告
この仕様に対し、Reddit などでユーザーから不満の声が続出しています。ユーザーが共有したスクリーンショットでは、リセットまでのタイマーが数時間後ではなく、ほぼ 1 週間後を示しているケースが多数確認されました。
また、2 日間 Antigravity を使っていないのに Gemini 3.1 Pro の利用枠が枯渇したという報告や、Claude Sonnet や Opus といった他社モデルをほとんど触っていないのに制限に引っかかったという声も挙がっています。
以前から Antigravity の利用枠については、突然リセットされるなどの不可解な挙動が指摘されていました。今回の Google の発表で仕様自体は把握しやすくなりましたが、利用枠が勝手に消費されるようなバグらしき挙動が残っている可能性があります。
超過時の従量課金オプション
利用枠を使い切ったあとの救済措置として、Google は「AI クレジットの超過利用」という機能を提供しています。これは、ベースラインの利用枠を使い切った後に Vertex API の価格設定に基づいてクレジットを消費し、引き続きモデルを利用できる仕組みです。
この機能は設定画面から自動適用のオン・オフを切り替えられ、追加でリソースが必要なときに課金して使い続けられるとも言えますが、ユーザーからは「実質的な利用制限を厳しくしたうえで、目の前に有料の回避策を提示された」ように映るため、反発をさらに煽る結果となっているようです。
まとめ
Google Antigravity は、以前お伝えした OpenClaw のアカウント停止問題やドライブデータ削除の問題など、直近でいくつかのトラブルが発生しています。
今回は仕様が明確にされたことで、AI Pro プランで提供されるプレミアムモデルへのアクセスは、あくまでテスト的な位置づけであることが再確認されました。
結局のところ、Antigravity をメインツールとして使用したい場合は、Google AI Ultra プランへのアップグレードか、超過クレジットの購入を前提とした予算組みが必要になります。


