Google は今年後半にリリースが予定される Chrome 153 から、デスクトップ、Android、iOS 向けの Chrome ブラウザの安定版リリースサイクルを現在の 4 週間から 2 週間に短縮することを発表しました。
Chrome 153 は、2026 年 9 月 8 日にリリースが予定されています。
Chrome が2週間のリリースサイクルへ移行
Chrome のリリースサイクルは、2021 年に従来の 6 週間から 4 週間へと変更され、2023 年にはマイルストーン間に毎週のセキュリティアップデートが追加されました。今回、Google は「ウェブプラットフォームが常に進化していること」を理由に挙げ、アップデートの間隔をさらに半分に短縮します。
アップデートの頻度が月に 2 回へ増えることで、1 回あたりのアップデート規模は小さくなりますが、万が一不具合が起きた際のデバッグ作業が簡略化され、影響範囲を最小限に抑えられる仕組みです。
昨今のサイバー攻撃の巧妙化を考慮すると、ブラウザの脆弱性がより早いサイクルで修正されることは、ユーザーの安全性向上に直結するメリットと言えます。
新しいサイクルにおけるリリースの流れは以下の通りです。
- 安定版(Stable): 2 週間ごとに新しいバージョンをリリース
- ベータ版(Beta): 各バージョンの安定版がリリースされる3週間前に配信
- セキュリティアップデート: マイルストーンの合間に毎週提供を継続
なお、開発者向けの Dev チャンネルや Canary チャンネルの更新頻度には変更はありません。
企業向けおよび Chromebook への影響
エンタープライズ顧客向けの 8 週間ごとの拡張安定版(Extended Stable)のリリーススケジュールについては、これまで通り維持されます。
また、Chromebook(ChromeOS)においては、専用のプラットフォームテストを実施した後に最新の Chrome リリースが展開されます。こちらも 2 週間のリリースサイクルに合わせて調整されますが、管理対象デバイス向けのマイルストーンアップデート(おそらく LTS / LTC も含まれる)に関する詳細な対応については、後日 Google から改めて案内される予定です。
なお、記事執筆時点で Chromium Dashboard (今後のアップデート予定が記載されている) を確認すると、Chrome 153 以降は ChromeOS のアップデート予定日が表示されなくなりました。


まとめ
今回のリリースサイクル変更により、更新回数は増えますが、小規模なアップデートによって安定性を保つプロセスも強化されているため、今後はより安全なブラウジング環境が維持されると期待できます。
また、Chromebook (ChromeOS) についても新しい 2 週間のリリースサイクルに合わせたアップデートが提供される見込みのため、既存の Chromebook ユーザーも安心して使い続けることができます。
おそらく、今後登場する Aluminium OS への移行も視野に入れているものと考えられます。


