Google は 2026 年 5 月 11 日(現地時間)、Android と iPhone 間の RCS メッセージにおけるエンドツーエンド暗号化(E2EE)の段階的な展開を開始したことを正式に発表しました。
これは iOS 26.5 の安定版リリースに合わせて提供が始まったもので、対応キャリアを利用する iPhone ユーザーと、最新版の Google メッセージを使用する Android ユーザーの間で、暗号化されたメッセージのやり取りが可能になります。
2026 年 2 月からベータテストが段階的に拡大されており、先日配信された iOS 26.5 RC のリリースノートではテスト段階の終了が示唆されていました。
暗号化の仕組み
今回採用されている暗号化技術は、GSMA の RCS Universal Profile 3.0 で導入された MLS(Messaging Layer Security)プロトコルです。
Google がすでに Google メッセージ経由で Android デバイス間の暗号化に用いているものと同じ規格であり、プラットフォームをまたいだ E2EE を標準化する仕組みです。
暗号化が有効になると、メッセージは送受信の間、第三者(携帯キャリアやサービス事業者を含む)には読み取れない状態で送信されます。
利用条件と確認方法
この機能を利用するには、iPhone 側と Android 側の両方で条件を満たす必要があります。
iPhone 側
- 対応キャリアで iOS 26.5 以降を使用していること
- [設定] > [メッセージ] > [RCS メッセージング] > [エンドツーエンド暗号化(ベータ)] がオンであること(デフォルトでオン)
Android 側
- Google メッセージの最新版がインストールされていること
暗号化が有効な会話では、Google メッセージ側では従来の Android 間 RCS チャットと同じ鍵アイコンが表示されます。iPhone のメッセージアプリでは、会話画面の中央に「テキストメッセージ・RCS| 暗号化済み」と表示されます。
日本での利用状況
今回の展開は「数ヶ月かけて段階的に行われる」予定で、Apple もこの機能を引き続き「ベータ」として位置づけています。
対応キャリアについては Apple のヘルプページに一覧が掲載されていますが、現時点では米国・カナダのキャリアのみが記載されており、日本国内のキャリアは含まれていません。
現時点では、国内ユーザーがこの機能をいつから利用できるかは明らかにされていません。なお、これまでのところ KDDI 系列 (au、UQ mobile、povo など) が iPhone での RCS に対応していますが、楽天モバイルの RCS 対応は不明です。








