GSMA は 2026 年 3 月 26 日(現地時間)、メッセージング規格である RCS(Rich Communication Services)の最新バージョン「RCS Universal Profile 4.0」の策定を完了したことを発表しました。
今回のバージョンでは、メッセージアプリから直接ビデオ通話を開始できる機能や、テキストの装飾(リッチテキスト)、メディア共有の品質向上など、標準のメッセージアプリの利便性を大幅に引き上げる機能が含まれています。
これにより、Android の Google メッセージと iPhone の iMessage でコミュニケーションがさらに強化されますが、現時点ではまだ策定の段階であり、実際にユーザーが利用可能になるまでは時間がかかります。
チャットからビデオ通話への切り替えに対応
RCS 4.0 では、新たに「Messaging-Initiated Video Calls(MIVC)」が導入され、1 対 1 またはグループチャットの画面から、別のアプリに切り替えることなく直接ビデオ通話を開始できるようになります。
グループチャットにおいては、通話がすでに開始されている場合でも、チャットのタイムラインから後から参加することが可能です。
通話の履歴もチャット内に同期されるため、これまでのテキストによるやり取りとビデオ通話をシームレスに統合できるようになります。
リッチテキストとメディア品質の改善
メッセージの表現力を高める機能として、リッチテキスト形式がサポートされました。メッセージ内で太字、斜体、打ち消し線といった装飾を適用できるようになります。
相手のデバイスがリッチテキストに対応していない場合は、プレーンテキストとして表示されるフォールバック機能も備わっています。
また、デバイス同士が互いにサポートしているメディア形式を識別し、最適なエンコーディングを選択して転送する仕組みが導入されました。これにより、従来よりも高品質なメディア共有が可能になります。
ビジネスメッセージとリンクの最適化
ビジネス向けの RCS(RBM)においても機能拡張が行われ、リッチカード内にストリーミングビデオを埋め込めるようになり、コンテンツ全体をダウンロードせずに再生が可能になります。
また、メッセージ内のリンクを開く際、メニューの閲覧などはメッセージアプリ内で行い、決済などの複雑な操作は専用アプリへ誘導するといった切り分けが可能になります。
まとめ
日本国内では、すでにソフトバンク、au、ドコモの 3 社が iPhone 向け RCS のサポートを展開しており、国内の主要キャリアにおいて Android と iPhone の間でも RCS を利用できる環境が整っています。
RCS 4.0 が登場することで、Google メッセージと iMessage のコミュニケーションをさらに向上させることが期待されますが、今回の発表は規格の策定であり、実際にユーザーがこれらの機能を利用できるようになるには、時間を要すると予想されます。
なお、2025 年に策定された RCS Universal Profile 3.0 / 3.1 で導入されたエンドツーエンド暗号化(E2EE)の相互運用についても、現在は Google と Apple の間でテストが行われている段階です。



