Google は 2026 年 4 月 22 日、Android デバイス向けに Credential Manager API をアップデートし、「確認済みのメールアドレス (Verified Email)」機能の展開を発表しました。
これにより、Android アプリに新規登録するときなどに「ワンタイムパスワード (OTP)」やマジックリンクを受信して入力する手間が不要になります。
現在、この機能は Android 9 以降のデバイスに向けて提供されていますが、アプリ側(開発者側)の対応が必要になるため、すぐに利用できるわけではありません。
「確認済みのメールアドレス (Verified Email)」機能の仕組みとメリット
これまでアプリの新規アカウントを作成するときなど、入力したメールアドレスが本人のものであるかを確認するため、メールアプリを開いてパスコードをコピーしたり、リンクをタップしたりする手順が必要でした。
今回追加された「確認済みのメールアドレス (Verified Email)」では、Android OS 内部で Google アカウントから暗号化された認証済みメールアドレスの情報をアプリ側に渡すことが可能になります。
これにより、ユーザーはアカウント作成画面に進み、「同意して続行」をタップするだけでメール認証が完了します。

アプリの画面から離れることなく認証が終わるため、メールの受信遅延やパスコード入力の手間も省くことができ、ユーザーにとって大きなメリットになります。
また、この手順のあとにパスキーを作成するよう促すこともできるため、次回以降のログインもスムーズになります。
新規登録時以外にも次のような場面での活用が想定されています。
- アカウント登録: 登録画面を開いたタイミングで認証を実行し、パスキー作成へとシームレスに移行できます。
- アカウントの復元: 機種変更時などにアカウントを復元する際、迷惑メールフォルダから復元コードを探す手間を省き、安全にアクセスを回復できます。
- 重要な操作時の再認証: パスワードの変更やプロフィールの更新など、セキュリティ上重要な設定を変更する際に、ワンタイムパスワードの代わりとして再認証に利用できます。
対応するデバイスとアカウントの条件
この機能は最新のデバイスに限定されるものではなく、Android 9 以降を搭載し、Google Play 開発者サービスのバージョンが 25.49.x 以降であれば利用可能です。
ただし、現時点で「確認済みのメールアドレス (Verified Email)」がサポートしているのは、個人の Google アカウント (@gmail.com) のみとなっており、Google Workspace アカウントや、保護者による使用制限が設定されたアカウントでは利用できません。
また、Google アカウントに他社ドメインのメールアドレスを紐付けている場合、Google はそのドメインの長期的な所有権を保証できないため、アプリ開発者側で追加のパスコード認証などを求める設定にするよう推奨されています。
まとめ
「確認済みのメールアドレス (Verified Email)」の導入により、Android アプリにおけるアカウント作成や復元の手順が大幅に短縮されることが期待されます。
ユーザー側で設定を行う必要はなく、使用しているデバイスが Android 9 以降であれば利用できますが、アプリ開発者がこの機能を実装する必要があるため、すぐに利用できるわけではないことに注意してください。
詳細については、Android Developers の公式ドキュメントをご覧ください。


