Google は 2026 年 2 月 26 日(現地時間)、Google Workspace の各アプリ(ドキュメントやスプレッドシートなど)に搭載されている Gemini サイドパネルにおいて、セッションをまたいで以前の会話を再開できる履歴機能の展開を発表しました。
従来はブラウザのタブを閉じたり別の作業に移ったりすると、サイドパネル内の会話もリセットされてしまいましたが、今回のアップデートにより、作業を中断しても過去の文脈を引き継いでスムーズにタスクを再開できるようになります。
この機能のエンドユーザー向けの展開は、2026 年 3 月以降となっています。
アプリごとに独立した履歴保存とプライバシーへの配慮
今回追加される会話履歴は、Workspace アプリ全体で共有されるわけではなく、利用するアプリごとに独立して保存される仕様になっています。
例えば、Google ドキュメントのサイドパネルで行った会話は、Google スプレッドシートのサイドパネルには表示されません。
また、チームで共有しているファイルで Gemini を利用した場合でも、サイドパネルの会話履歴は操作している本人のみに表示され、他のユーザーから見られることはないため、プライバシーはしっかりと保護されています。

管理者向けの設定項目と展開スケジュール
Workspace 管理者向けの履歴コントロール設定は、すでに 2026 年 2 月 25 日から利用可能になっています。管理者は組織のポリシーに合わせて、以下の新しいコントロールを設定できます。
- 手動削除: エンドユーザーによる個別の会話の手動削除を許可するか(デフォルトはオン)
- 自動削除機能: 非アクティブなチャットを 3 ヶ月、18 ヶ月、3 年経過後に自動削除するか(デフォルトは無期限保存)
この設定は HelenTech の管理する Google Workspace 管理コンソールから追加を確認できました。

なお、Google Vault のサポートやエンドユーザー自身での自動削除設定については今回のリリースには含まれておらず、将来のアップデートで提供される予定です。
エンドユーザー向けの展開スケジュールは以下の通り予定されています。
- 2026 年 3 月 3 日 〜: Gemini Alpha および Workspace Labs プログラム参加者へ展開開始
- 2026 年 3 月 17 日以降: その他のすべての Workspace ユーザーへ順次展開開始(機能が表示されるまで 15 日以上かかる拡張ロールアウト)
機能が有効になる前の過去の会話はさかのぼって保存されないため、実際に履歴が蓄積されるのは本機能がアカウントに適用されてからとなります。


