Google が Pixel 向けに Android 17 Beta 2 の展開を開始。変更点のまとめ

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Android 17 Beta 2 のアップデートを受信している Google Pixel 10 Pro Fold の写真
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Google は 2026 年 2 月 26 日(現地時間)、最初のベータ版リリースからわずか 2 週間弱という早いペースで、 対象となる Pixel デバイス向けに「Android 17 Beta 2」の展開を開始しました。

今回のアップデートでは、多数のバグ修正に加えて、大画面デバイスで便利なバブル表示の拡張、カラーピッカー機能の追加、 SMS のワンタイムパスワード(OTP)保護など、ユーザーエクスペリエンスとセキュリティを向上させる新機能が複数追加されています。

記事執筆時点で、筆者の Pixel 10 Pro Fold で Android 17 Beta 2 のアップデートの受信を確認できています。

目次

対象デバイスとビルド番号

Android 17 Beta 2(ビルド番号:CP21.260206.011)は、以下の Pixel デバイスで利用可能です。なお、Pixel 6 および 7 シリーズには専用のビルド(CP21.260206.011.A1)が割り当てられています。

  • Pixel 6 / 6 Pro / 6a
  • Pixel 7 / 7 Pro / 7a
  • Pixel 8 / 8 Pro / 8a
  • Pixel 9 / 9 Pro / 9 Pro XL / 9a
  • Pixel 10 / 10 Pro / 10 Pro XL
  • Pixel Fold / 9 Pro Fold / 10 Pro Fold
  • Pixel Tablet

すでに Android Beta プログラムに参加している場合は、OTA で自動的にアップデートが配信されます。

筆者の Pixel 10 Pro Fold の場合、更新サイズは 514 MB となっていました。

Android 17 Beta 2 のアップデートを受信した Pixel 10 Pro Fold のアップデート画面のスクリーンショット

なお、今年が OS アップデートおよびセキュリティサポートの期限となる Pixel 6 シリーズが引き続きサポート対象に含まれているのは、既存ユーザーにとって嬉しいポイントです。

今回の変更点とバグ修正

Android 17 Beta 2 では、新しい API の実装や、デバイス間の連携、セキュリティの強化などが行われています。

  • 任意のアプリのバブル化: ランチャーアイコンを長押しすることで、あらゆるアプリをバブル表示できるようになりました。特に折りたたみスマホやタブレットなどの大画面デバイスでは、タスクバーに新しい「バブルバー」が表示され、マルチタスクの整理がより直感的に行えるようになります。
  • EyeDropper API(スポイト機能): 画面キャプチャの権限を要求することなく、ディスプレイ上の任意の場所からピクセルの色を取得できる新しいシステム API が追加されました。プライバシーに配慮しつつ、クリエイティブなアプリの使い勝手が大きく向上しそうです。
  • Contacts Picker: システムレベルの連絡先ピッカーが提供され、特定のフィールドに対する一時的かつセッションベースのアクセスが可能になります。これにより、アプリ側に連絡先全体への読み取り権限(READ_CONTACTS)を付与する必要性が減ります。
  • タッチパッドの挙動改善: タッチパッドがデフォルトでマウスのように動作するようになり、生の指の座標ではなく、相対的な動きやジェスチャーが報告されるようになりました。
  • クロスデバイスのハンドオフ: 新しい Handoff API により、スマートフォンからタブレットなど、デバイス間でアプリの状態をスムーズに引き継ぐことが可能になります。
  • SMS OTP 保護: アカウントの乗っ取りを防ぐため、SMS で届くワンタイムパスワード(OTP)へのプログラムからのアクセスを3時間遅延させる保護機能が導入されました。非常に実用的なセキュリティ強化であり、ユーザーはより安心してデバイスを利用できます。
  • ローカルネットワークアクセス権限: LAN 通信を保護するための新しい権限(ACCESS_LOCAL_NETWORK)が導入されました。

また、Beta 1 や Android 16 環境で報告されていた動作の不安定さや致命的な不具合についても、以下のように多数の修正が含まれています。

  • アクティブなアプリが予期せぬ再起動や更新を引き起こし、ユーザーの進行状況の消失やアプリ使用中の断続的な UI のちらつきを発生させていた Android 16 のプラットフォーム安定性の低下を修正。(Issue #440017096)
  • ドイツ語設定のユーザー向けに、最近使ったアプリ画面における UI レイアウトの低下を修正。(Issue #476830557, Issue #486511401)
  • エンコーダ設定後に getOutputFormat を介して開発者がテンポラルレイヤリングのサポートを確認できるようにすることで、欠落していたフレーム依存関係のメタデータに対処し、ビデオストリーミングの信頼性を向上。(Issue #306222291)
  • 低照度モード中に、時計のスクリーンセーバーが24時間表示で先頭の0を省略してしまうバグを修正。(Issue #444255729)
  • フォルダを閉じた直後に、別のフォルダを開いたり画面を切り替えたりといった操作がブロックされる問題を修正。(Issue #470541347, Issue #471533397, Issue #477848604)
  • デバイスの使用を中断させるシステムクラッシュと自然再起動の問題を修正。(Issue #413562426)
  • アプリの切り替えやサービス呼び出し時にデバイスのフリーズや再起動を引き起こす、重大なシステムの不安定性を修正。(Issue #419070024, Issue #428572458, Issue #430393241, Issue #424912278, Issue #431440391, Issue #426346396)
  • Android Auto から切断した後、ロック画面が反応しなくなったりディスプレイがハングアップしたりする System UI のデッドロックを修正。(Issue #457527675)
  • システムの位置情報権限の開示ダイアログにおいて、戻るボタンが「Bac」と誤って表示される UI のタイポ(誤字)を修正。(Issue #460242870, Issue #477245738)
  • システムメニューにおいて、リアルタイム翻訳とルールが誤って分類されていた問題を修正。(Issue #476754995)
  • ディスプレイとタッチの設定画面への移動を繰り返すと引き起こされる、重大な System UI のクラッシュとそれに伴うデバイスの不安定性を修正。(Issue #474486679)
  • ユーザーがホーム画面から「壁紙とスタイル」の設定を開けない原因となっていた、継続的なクラッシュを修正。(Issue #478520173)
  • ワイヤレスデバッグの QR スキャナーにおいて、戻る矢印が QR アイコンに重なってしまう UI レイアウトの問題を修正。(Issue #474769647)
  • サウンド設定で、選択時に着信音のプレビューが再生されない問題を修正。(Issue #355086959, Issue #375840924, Issue #381007949, Issue #381077928, Issue #419301121, Issue #452646483, Issue #468837747)
  • システムアップデート後の初期化プロセス中に古いアラートを正しくクリアするよう通知サービスのロジックを改善することで、冗長な通知が表示されるバグを修正。(Issue #454647834)
  • Pixel 6 Pro において、特定の GLSL 数式が誤って定数として評価され、アプリ内で視覚的なレンダリングの乱れを引き起こしていた GPU シェーダーコンパイラの最適化バグを修正。(Issue #473226715)
  • スマートフォンがサイレントモードに設定されているにもかかわらず、通知音が鳴ってしまう問題を修正。(Issue #484560045)

前回のビルドでネックとなっていたクラッシュ問題が大幅に改善されているため、テスト環境としてはかなり実用的になってきている印象を受けます。

まとめ

今回の Android 17 Beta 2 は、バブル表示や OTP 保護といった実用的な機能追加だけでなく、前バージョンで報告されていた致命的なバグが多数修正されたことで、テスト環境としての安定性が大きく向上しています。

いち早く新機能を試してみたい方は、 Android Beta プログラムをチェックしてみてはいかがでしょうか。

なお、Android 17リリースタイムラインは、3 月にはプラットフォーム安定版に到達し、4 月から 5 月にかけ最終調整が行われ、6 月に安定版のリリースが予定されています。

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。
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