Pixel 4 や Pixel 5 をはじめとする一部の古い Pixel スマートフォンにおいて、Google ウォレットのタッチ決済が突然利用できなくなる問題が海外を中心に多数報告されています。
当初は一時的なソフトウェアの不具合かと思われていましたが、PiunikaWeb の報告によると、どうやら Google がデバイスのセキュリティ要件を厳格化したことに伴う、サーバー側での意図的なブロックである可能性が高いことが示されました。
セキュリティ要件の変更によりサポート終了モデルが対象外に
Reddit やヘルプコミュニティなどの報告によると、一部の古い Pixel スマートフォンにおいて、Google Play ストアで「デバイスが認定されていません」と表示されたり、Google ウォレットを開くとセキュリティ要件を満たしていないというエラーが出てタッチ決済が使えなくなったりする現象が起きています。

主に報告されているデバイスについては、次のとおりです。
- Pixel 4 / Pixel 4 XL
- Pixel 4a / Pixel 4a 5G
- Pixel 5
- Pixel 5a
実際にどの程度のユーザーに影響を与えているかは分かりませんが、この問題の原因は、Google が 2024 年 12 月に発表し、2025 年 5 月に展開を完了した「Play Integrity API」の要件変更にあると見られています。
この変更により、Android 13 以降を実行するデバイスで「meets-strong-integrity(強力な整合性)」という高いセキュリティ基準を満たすには、過去 1 年以内にセキュリティアップデートを受け取っていることが必須となりました。
今回影響を受けている Pixel 4 シリーズや Pixel 5 シリーズは、すでに 2022年〜2023年 にかけて Google からのソフトウェアアップデートの提供(サポート)が終了しています。
そのため、新しい要件をクリアできず、Google ウォレットのような厳格なセキュリティが求められるアプリが利用できなくなりました。
ハードウェア固有のセキュリティ問題の可能性も
この件に関して、Google のサポート担当者が「約 1万7,000 人のユーザーに影響する、修正不可能なバグである」と回答していたり、プロダクトエキスパート からは Pixel 4 シリーズに特定の深刻なセキュリティ問題が見つかったため、デバイスの暗号学的な信頼が完全に取り消されたのではないかという指摘も出ています。
一方で、さらに古いモデルである Pixel 3 以前のデバイスでは整合性チェックを通過できたという報告もあるため、一律で「古いスマートフォンが使えなくなった」というわけではなく、Pixel 4 世代以降の特定のハードウェアやセキュリティモデルに起因する問題である可能性も考えられます。

一部の地域では、サポートへの問い合わせに対して新しい Pixel デバイスを購入するための割引クーポンが提示されたという報告もあり、Google 側も修正ではなくデバイスの移行を促しているようです。
まとめ
現在、Pixel 4 〜 5 世代のデバイスで Google ウォレットのセキュリティエラーが発生した場合、根本的に解決するソフトウェアアップデートや設定方法は存在しないようです。
キャッシュの消去やアプリの再インストールで一時的に直るケースもあるようですが、要件を満たしていない以上、すぐに再発する可能性が高いと考えられます。
もし現在も対象のデバイスで Google ウォレットを使用している場合は、突然おサイフケータイやタッチ決済などができなくなる可能性も考えられますので、セキュリティアップデートが継続して提供されている新しい Pixel スマートフォンに乗り換えることをおすすめします。


