Google が Android デバイス向けに、ユーザーの習慣や状況(コンテキスト)に基づいて次のアクションを提案する新機能「コンテキストサジェスト(Contextual Suggestions)」をテストしていることが明らかになりました。
これは、先日発売された Pixel 10 シリーズで導入された「マジックサジェスト(Magic Cue)」と似た機能であり、これまで最新の Pixel 限定だった利便性が、より多くの Android スマートフォンで利用できるようになる可能性があります。
習慣を学習して、先回りして提案
Android Authority によると、「コンテキストサジェスト」はユーザーの「日常的な活動や場所」に基づいて、アプリやサービスからの提案を表示するというものです。

この機能の説明には、ユーザーがジムに到着したことを検知すると、普段使っている音楽アプリのワークアウト用プレイリストを自動的に立ち上げるよう提案してくれる、と記載されています。
また、毎週決まった時間にスマートフォンからテレビへスポーツ番組をキャストしている場合、その時間になると自動的にキャストの実行を促す通知を表示するといったことも紹介されています。
プライバシーについて
この機能はユーザーの位置情報や行動履歴を利用することになりますが、Google はこの点について、すべてのデータ処理をデバイス上の暗号化された領域(private compute core 等のローカル環境)で行うとしています。
収集されたデータはユーザーが明示的に共有(バグレポートの送信など)しない限りデバイスの外に出ることはなく、60 日経過すると自動的に削除される仕様になっています。
もちろん、機能自体をオフにしたり、手動でデータを削除したりすることも可能です。
まとめ
現在、この機能は Google Play 開発者サービスのベータ版(v25.49.32)を利用している一部のユーザーに対して展開されており、[設定] > [Google] > [すべてのサービス] 内の「その他」セクションに表示されます。
まだテスト段階であり、ハードウェア要件や Google 純正アプリ以外でどの程度機能するのかといったことなど、詳細はまだ不明です。
現状では Pixel スマートフォンに限定されていますが、Android でも同様の機能が利用可能になるのであれば、利便性が大きく向上することが期待されます。


