Google は Wear OS スマートウォッチ向けに、デバイス管理・追跡アプリ「Find Hub」を正式にリリースしました。
以前 Pixel Watch 3 のプロモーション動画内でその存在が確認されていましたが、ようやく一般ユーザー向けに展開が開始されました。
記事執筆時点で、筆者の手元にある Pixel Watch 4 でもインストールと動作が確認できましたので、実際の機能について紹介します。
手元ですべてのデバイスを管理
これまで Wear OS では「スマートフォンを探す(着信音を鳴らす)」という機能は利用できましたが、あくまで簡易的なものでした。

今回リリースされた「Find Hub」は、スマートフォン版アプリの機能をほぼそのままスマートウォッチに持ち込んだもので、手元でより高度なデバイス管理が可能になります。
実際に筆者の Pixel Watch 4 でも利用可能になっており、新しい「Find Hub」アプリを起動すると、Google アカウントに紐付いているすべてのデバイスが「マイデバイス」リストとして一覧表示されます。


これにはスマートフォンやタブレットだけでなく、Pixel Watch、Pixel Buds などのイヤホン、トラッカータグなども含まれます。
リストから特定のデバイスをタップすると詳細画面が表示され、最後に検知された日時や現在のバッテリー残量を確認できます。


また、詳細画面にはミニマップが表示され、タップすることで手首上の Google マップを起動して経路案内(徒歩や運転モードなど)を開始することも可能です。
利用できる主なアクションは以下の通りです。
- 音を鳴らす:デバイスから音を出して場所を特定
- 紛失としてマーク:遠隔でロックをかける
- ルートを検索:現在地からの道順を表示
- 出荷時の設定にリセット:データを消去(緊急時用)
画面の最下部には更新ボタンがあり、最新の位置情報を手動で更新することもできます。
インストールと対応状況
現在、Wear OS 版「Find Hub」は Pixel Watch シリーズ向けに Play ストアで展開されています。
他社製 Wear OS ウォッチでもサイドロード等で動作が確認されており、順次広く利用可能になると考えられます。
インストールはウォッチ上の Play ストアで「Find Hub」と検索するか、スマートフォンの Play ストアから「他のデバイスにインストール」の項目を使ってウォッチへ送信することで行えます。
まとめ
Pixel Watch に「Find Hub」アプリが展開され、Wear OS でもデバイスの管理ができるようになりました。
これまでは紛失時に「とりあえず音を鳴らす」ことしかできませんでしたが、これからは地図での追跡やバッテリー管理まで手元で完結するようになります。
なお、最新の Pixel Watch 4 には UWB(超広帯域無線)が搭載されていますが、現時点のバージョンではこの UWB を活用した「正確な位置測定」は利用できないため、今後のアップデートに期待です。


