Google は Gemini の Web 版(gemini.google.com)において、インターフェースのデザイン刷新を進めており、モバイルアプリに続く UI の統一に加えて、生成物を一覧できる新しい「作成したもの」セクションや Google フォトのフォトピッカーが追加されるなどの変更が導入されました。
ここ数週間の段階的展開を経て、現在は広く利用できるようになっており、筆者の 個人の Google アカウントと Google Workspace アカウントでもデザイン変更が反映されていることを確認しました。
Gemini Web 版のデザイン変更点
今回のデザイン刷新では、ホーム画面の視認性と一貫性を高めるための調整が行われています。
ホーム画面の刷新とテーマカラーの調整
個人の Google アカウントの場合、挨拶文は「◯◯さん 何から始めますか?」に変更され、テキストの左側に Gemini のスパークロゴが表示されるようになりました。また、初回読み込み時には回転アニメーションが追加されています。

プロンプト入力ボックスの薄い枠線も撤廃され、入力欄の下に表示される提案ボタンの配置が中央寄せに変更されました。これにより、画面構成がよりすっきりした印象になっています。
また、ダークモードでは、背景色が従来のグレーから完全な黒へ変更されました。ライトモードもわずかに暗いトーンに調整されるなど、見た目の微調整も行われています。
「作成したもの」セクションの追加
今回のアップデートで、ナビゲーションドロワーに新しく「作成したもの」セクションが追加されました。
すでにモバイルアプリでは追加されていますが、ここには Gemini で生成した画像や動画、Canvas を使って制作したコンテンツなどが自動的にまとめられ、直近の 3 項目がサイドメニューにプレビュー表示されます。

項目を選択すると専用ビュー( gemini.google.com/mystuff )が開き、制作物をまとめて確認できるため、過去に生成した内容を探しやすくなりました。日常的に生成 AI でコンテンツを作成するユーザーにとって便利な追加機能です。
Google フォトのピッカーの追加と会話メニュー UI の改善
デザイン刷新とは別に、入力欄の「+」メニューに Google フォトが追加されました。これまでは画像をローカルに保存してからアップロードし直す必要がありましたが、今後は Google フォトから直接選択できるため、画像を使ったプロンプト作成がスムーズになります。

ただし、記事執筆時点では Google フォトとの連携は個人の Google アカウントでのみ確認しており、Google Workspace アカウントでは確認できませんでした。
また、チャット名をクリックした際に表示されるメニューの表示名も変更され、「会話を共有」、「固定」、「名前を変更」、「削除」など操作がわかりやすく整理されました。
まとめ
Gemini の Web 版も今回の変更で視認性の向上と機能整理が進み、より扱いやすいサービスへと変わっています。
特に「作成したもの」フォルダや Google フォトの直接連携といった機能は、日常的に Gemini を使うユーザーにとって作業の効率化につながる改善です。
今後もモバイル版に続いて Web 版でも細かなアップデートが続くと見られ、Gemini を利用した作業環境がさらに使いやすくなることが期待されます。


