Google は、Pixel デバイスに新機能を追加する「Pixel Drop」を 2025 年 11 月版として正式に発表しました。
今月の Pixel Drop では、AI を活用した通知要約機能やメッセージ内での画像編集「Remix」、映画『Wicked: For Good』と連動したテーマパックなど、多数の新機能と改善が含まれています。
すでに筆者の Pixel 10 Pro では 2025 年 11 月のセキュリティアップデートが展開されており、これらの新機能と改善も順次展開が開始されています。
主な新機能と改善点
2025 年 11 月の Pixel Drop では、次のような新機能と改善点が含まれています。
『Wicked: For Good』テーマパック
Pixel の壁紙やアイコン、システムサウンドを一括で変更できる季節限定テーマが登場しました。

3 種類のスタイル(For Good / Glinda / Elphaba)が用意され、Pixel の外観を映画の世界観に合わせてカスタマイズできます。ただし、日本では今後提供予定となっており、具体的な提供時期については未定です。
Google メッセージで写真を「Remix」
Google フォトで先に利用可能になっていた新機能「Remix」が、メッセージアプリ上でも利用できるようになりました。
これにより、生成モデル「Gemini Nano」を活用し、友人とのチャット中にそのまま写真を加工・共有できるようになります。
AI による通知要約
Pixel 9 以降の機種では、長文チャットやグループ会話を AI が自動で要約し、通知パネルで簡潔に内容を確認できるようになりました。
今後は優先度の低い通知を整理・ミュートする機能も追加予定です。

VIP 機能と安全性の強化
連絡先ウィジェットに「危機通知バッジ」が追加され、災害などの重要情報を即座に確認できるようになりました。
また、VIP 登録した相手からの通知が優先的に表示されるようになりました。
Google フォトの AI 編集機能が進化
「サングラスを外す」「笑顔に変える」など、人物ごとの自動補正が可能になりました。
類似写真を活用して自然な仕上がりに補正し、よりパーソナライズされた編集を行えます。ただし、現時点では米国限定の機能となります。
詐欺検知とマジックサジェストのアップデート
メッセージ通知内の詐欺を検出する「Scam Detection」機能が強化され、米国では Pixel 6 シリーズ以降で利用可能になりました。
また、Pixel 10 シリーズ以降では、クラウド上のプライバシー保護技術「Private AI Compute」を採用し、マジックサジェストの提案精度が向上しました。
新しいバッテリー節約モード(Google マップ)
Pixel 10 シリーズでは、ナビ中に表示を簡略化して最大 4 時間のバッテリー節約を実現する「Power Saving mode」が追加されました。

Pixel アプリの提供拡大
これまで一部の Pixel デバイスまたは地域でのみ展開されていた機能やアプリが、提供するデバイス・地域を拡大しています。
- Device Health & Support:Pixel 6〜9 まで拡張
- Pixel Journal:Pixel 8 / 9 に対応
- 拡大鏡:Pixel Fold に対応
- My Pixel アプリ:欧州やインドなど新地域で利用可能に
- レコーダーアプリ:日本を含む複数言語で要約機能が利用可能に
日本国内でも「通話メモ」による通話記録と要約機能が利用可能になりました。これは Gemini Nano が通話内容を自動で書き起こし、要約と次のアクションを提案します。
今後の提供スケジュール
Pixel Drop は、対象の Pixel デバイスに本日より順次アップデートが配信されており、今後数週間かけて展開される予定です。
すでに 2025 年 11 月のセキュリティアップデートが配信中であり、今回の Pixel Drop の新機能も同アップデートに含まれています。
ただし、利用可能な機能やタイミングは、デバイスのモデル・地域・言語設定によって異なります。
通知が届かない場合は、[設定] > [システム] > [ソフトウェアアップデート] > [システムアップデート] から手動で確認できます。
また、今回の Pixel Drop で追加された各機能については、確認でき次第あらためてお伝えしていきます。
出典 : Google Pixel ヘルプコミュニティ, Google


