Comet Browser は、新しいタブページを AI 検索エンジン Perplexity.ai に固定し、拡張機能を含めたカスタマイズを許可しないという独自の方針を採用しています。これは意図的な設計によるものです。
Comet Browser の新しいタブページの仕様
Comet Browser では、ユーザーが新しいタブを開くと、常に Perplexity.ai がスタートページとして読み込まれます。

検索ボックス、過去の会話履歴、いくつかのウィジェットオプションは表示されますが、レイアウトを変更したり、拡張機能を使ってページを置き換えたりすることはできません。
これは、Google Chrome、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Opera といった主要なブラウザとは異なるアプローチです。Comet 以外のブラウザでは、ユーザーが背景画像やテーマを変更したり、拡張機能を利用して新しいタブページを自由にカスタマイズしたりすることを許可しています。
拡張機能によるカスタマイズの制限
Comet Browser は Chromium をベースにしており、標準的な Chrome 拡張機能の多くをサポートしています。ユーザーは Chrome ウェブストアから拡張機能をインストールできます。
しかし、新しいタブページを変更するタイプの拡張機能は意図的にブロックされており、例えば、人気のある Momentum や Toby といった拡張機能をインストールしても、新しいタブページは Perplexity.ai のまま変更されません。
意図的な設計とその理由
この新しいタブページの固定化は、不具合やバグではなく、Comet Browser の仕様となっています。
Comet Browser の公式ドキュメントによると、新しいタブページはブラウザの組み込み機能として維持されており、その外観や主要なオプションは常に同じ状態を保つように設計されています。
ドキュメントには、「ほとんどの Chrome 拡張機能はスムーズに動作しますが、特にデフォルトのスタートページを変更しようとするものは意図した通りに機能しない可能性があります」と記載されており、この制限が意図的なものであることが示されています。
この方針は、Perplexity.ai を中心としたブラウザのレイアウトと主要機能を維持することを目的としています。
まとめ
Comet Browser は、新しいタブページを Perplexity.ai に固定するというユニークな設計を採用しています。
これにより、ユーザーによる自由なカスタマイズは制限されますが、AI 検索エンジンを中心とした一貫したブラウジング機能を提供することを目的としています。
なお、Comet Browser には、以下のような機能も搭載されています。
- 画面分割 (Split View)
- 自動ピクチャーインピクチャー
- ネイティブ広告ブロッカー (Brave ブラウザに似た機能)
将来的には、組み込みの VPN 機能の追加なども予定されています。
出典: Windows Report