Google のデバイス検索アプリ「Find Hub」(旧称: デバイスを探す)が、Google Play ストアにおいて累計 10 億ダウンロードを突破しました。
2024 年 7 月に 5 億ダウンロードを達成してから約 1 年 3 ヶ月での大台到達となります。
Find Hub とは
Find Hub は、Android スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、イヤホンなどのデバイスを紛失した際に、位置の特定、音を鳴らす、デバイスのロック、データの消去などを行うことができる Google 純正アプリです。
当初は「Android デバイス マネージャー」としてリリースされ、2017 年に「デバイスを探す (Find My Device)」に、そして 2025 年 5 月の Google I/O に先駆けて現在の「Find Hub」へと名称が変更されました。
10 億ダウンロード達成までの経緯
Find Hub アプリ (パッケージ名: com.google.android.apps.adm) は、2013 年 12 月 11 日に「Android デバイス マネージャー」として初めてリリースされました。
その後、機能改善と名称変更を経て、2024 年 7 月には 5 億ダウンロードを達成し、2025 年 10 月に 10 億ダウンロードのマイルストーンに到達しました。
最近のアップデートと機能強化
Find Hub は、最近のアップデートによって単なるデバイス検索ツールから、より多機能なハブへと進化しています。
- 位置情報共有機能: Google Maps の技術を活用した位置情報共有機能が導入され、新しい「ユーザー」タブで利用可能になりました。
- デザイン刷新: 2025 年 8 月には、Android 16 向けに Material 3 Expressive のデザイン調整が行われました。Web 版 (google.com/android/find/) も同様に最新のデザインに更新されています。
- 対応デバイスの拡充: Bluetooth トラッカーや UWB (超広帯域無線) 対応デバイスのサポートが追加され、より多くの種類のデバイスをネットワーク上で探せるようになりました。
今後の機能拡張の予定
Google は Find Hub のさらなる機能拡張を計画しており、次のような機能を導入することが示唆されています。
- 衛星接続: 携帯電話の電波が届かない場所でも友人や家族と繋がれるよう、衛星接続機能の導入が示唆されています。
- 航空会社との連携: 2026 年初頭には、航空会社との連携により、紛失した手荷物を追跡する機能が追加される予定です。
他の Google アプリのマイルストーン
2025 年には、Find Hub 以外にも多くの Google アプリが Google Play ストアで大きなダウンロード数を達成しています。
- 10 億ダウンロード: Google Home (4 月)、Find Hub (10 月)
- 50 億ダウンロード: Files by Google (1 月)、YouTube Music (1 月)
- 100 億ダウンロード: Gboard (2 月)、Google Meet (4 月)、Google TV (5 月)
まとめ
Find Hub アプリは、デバイス検索機能から始まり、位置情報共有など新機能の導入や対応デバイスの拡充が行われてきました。10 億ダウンロード達成は、その重要性を示すマイルストーンと言えます。
今後の衛星接続や航空会社連携といった新機能にも期待ですが、すべての地域で利用できるかどうかはまだ分からないことに注意が必要です。
出典: 9to5Google