Google フォトの会話型 AI 編集機能「Help me edit」は、当初 Pixel 10 シリーズで導入された後、米国内の対象となるほとんどの Android ユーザーに提供され始めています。
今回、Google は同機能の活用例とプロンプトを紹介する記事も公開しました。
Google が公開した 10 の編集例
今回 Google が公開したブログでは、以下の 10 の編集例が紹介されています。
不要なオブジェクトの除去と写真の補正
- 反射の除去: 窓ガラスの反射など、意図せず写り込んだものをきれいに消去できます。
- 背景の整理と鮮明化: 背景のフェンスや不要な人物、写真に写り込んだ古い日付などを消し、同時に写真全体をよりシャープに補正することが可能です。
ポートレートと構図の改善
- 照明効果の追加: ポートレート写真にスタジオで撮影したような照明効果を加え、被写体を際立たせることができます。
- 構図の拡張: 写真の構図が窮屈な場合に、AI が周囲の風景を自然に生成し、よりバランスの取れた構図に広げます。
クリエイティブな要素の追加と変更
- インテリアのシミュレーション: 部屋の写真に新しい家具や照明を追加し、模様替え後のイメージを視覚的に確認できます。
- 風景の変更: 何もない草原をひまわり畑に変えるなど、写真の雰囲気を劇的に変える編集が可能です。
- ペットへの着せ替え: ペットの写真に可愛らしいコスチュームを追加し、特別な一枚を作成できます。
古い写真の復元と一括編集
- 古い写真の復元: 色褪せてしまった昔の写真を、簡単な指示で鮮やかに復元できます。
- 複数の編集指示を一度に実行: 「背景をぼかして、全体を明るくして」のように、複数の編集指示を一度にまとめて適用できます。
非現実的な合成写真の作成
- 現実離れした編集: 「月面でスキーをする犬」といった、現実にはありえないユニークな合成写真を簡単な指示で作成できます。
「Help me edit」の利用要件
この機能を利用するには、いくつかの要件を満たす必要があります。現在、米国での要件は以下の通りです。
- 18 歳以上であること
- Google アカウントの言語が英語(米国)に設定されていること
- 「フェイス グループ」が有効になっていること
- 位置情報の推定が有効になっていること
- Google フォトの設定で「Ask Photos」が有効になっていること
「Help me edit」の基本的な使い方
「Help me edit」は以下の手順で使用できます。
- Google フォトで編集したい写真を開きます。
- 編集ツールの中から「Help me edit」をタップします。
- テキスト入力または音声認識で、実行したい編集内容を伝えます。
これにより、AI が指示を解釈し、自動で写真を編集します。
まとめ
Google フォトの「Help me edit」は、これまで専門的な知識や複雑な操作が必要だった写真編集を、会話形式で指示するだけで、AI が高度な編集を代行してくれる便利な機能です。
現時点では、日本での「Help me edit」の提供時期は未定ですが、今後のアップデートに期待されます。
出典: Google