Google Pixel スマートフォンにおいて、以前のアップデートで音量スライダーの下から削除され、アクセスしにくくなっていた「自動字幕起こし (Live Caption)」のトグルが、将来的に元の場所に戻される可能性が報告されました。
この変更は、現在テスト段階にある最新の Android Canary 2509 ビルドで確認されています。
アクセスしづらくなった「自動字幕起こし」の設定
「自動字幕起こし」は、デバイスで再生されているほぼ全ての音声に対してリアルタイムで字幕を生成するユーザー補助機能です。音量をミュートにしていても字幕を表示できるため、音声を出せない状況でもコンテンツを理解するのに役立ちます。
多くの Android デバイスでは、この機能のオン・オフを切り替えるトグルが音量スライダーのすぐ下に配置されており、簡単にアクセスできます。
しかし、Pixel スマートフォンでは昨年のアップデート (Android 15 Beta 2) でこの仕様が変更され、トグルは音量スライダーの下にある 3 点ドットボタンをタップして表示される拡張パネル内に移動しました。

この変更により、機能を有効にするために追加の操作が必要となり、一部のユーザーからは不満の声が上がっていました。
最新 Canary ビルドで元の配置に
Google はこのフィードバックを受け、トグルの配置を元に戻すことを検討しているようです。
最新の開発者向けビルドである Android Canary 2509 では、「自動字幕起こし」のトグルが音量スライダーの真下という以前の位置に戻され、デフォルトで有効になっています。

この変更により、Pixel ユーザーは再びワンタップで「自動字幕起こし」機能にアクセスできるようになる見込みです。
なお、このトグルが不要な場合は、設定から非表示にすることもできます。[設定] > [ユーザー補助] > [自動字幕起こし] と進み、[音量調節で自動字幕起こし] のトグルをオフにすることで、音量スライダーの下に表示されなくなります(現時点でも同設定をすることで拡張パネルに表示されなくなります)。
安定版への展開時期は未定
この便利な改善は、現時点では Android Canary ビルドでのみ利用可能です。そのため、すぐに安定版の Android 16 に実装されるかはまだわかりません。
しかし、テストが順調に進めば、将来のアップデートでより多くのユーザーが利用できるようになることが期待されます。