Google Pixel 10 シリーズの発売と同時に発表された、MagSafe スタイルの新しい純正アクセサリ「Pixelsnap」の一つである「Pixelsnap Ring Stand」について、発売から数週間で複数のユーザーから問題が報告されています。
報告されている主な問題は、スタンドのヒンジ部分のネジが緩むという物理的な問題と、ワイヤレス充電時に高温になるという設計上の問題の 2 点です。
ネジが緩む物理的な欠陥
Reddit では、Pixelsnap Ring Stand のヒンジを固定している 2 本のネジが自然に緩んでしまうという報告が複数寄せられています。
ネジが緩むとスマートフォンを支えられず、さらに、完全に脱落したネジがアクセサリとスマートフォンの間に挟まり、デバイスに小さな傷をつけたという事例も報告されています。
ユーザーによると、この問題は購入後わずか数日で発生するケースもあり、中には 2 日で使用不能になったという報告も見られます。
一部のユーザーは、トルクスドライバー(T2 または T1 サイズ)を使って直せたことを伝えていますが、このサイズのドライバーは一般的ではないため、多くのユーザーにとっては修理が難しい状況です。
ワイヤレス充電時の異常な発熱
より深刻な問題として、スタンドを装着したままワイヤレス充電を行った際の異常な発熱が指摘されています。
Google ヘルプコミュニティで問題を報告した Pixel 10 Pro ユーザーは、純正の Pixel Stand 2 で夜間に充電したところ、翌朝には「ケトルの側面に触れているようだった」と報告しており、火傷の危険性も懸念されます。
なお、この報告に対するプロダクトエキスパートからの回答として、充電器とスマートフォンの間に金属製のものを置かないよう警告されています。
また、「リングスタンドを装着した状態では絶対にワイヤレス充電しないでください」とも投稿がありますが、Pixelsnap の公式情報ではワイヤレス充電との非互換性が明確に示されていませんでした。

多くのユーザーは、純正アクセサリであれば問題なく連携できると期待していたため、この問題は設計上の欠陥ではないかとの見方もあります。
Google の対応と現状の対策
現時点で、Google はこの問題に関する公式なアナウンスはありません。
また、Pixelsnap アクセサリを装着していない状態でも、Pixel 10 シリーズ自体が Pixel 8 や 9 と比較してワイヤレス充電中に高温になりやすいという報告もあり、問題がハードウェアとソフトウェアの両方にまたがる可能性も考えられます。
当面の対策として、ワイヤレス充電を行う際は Pixelsnap Ring Stand を取り外すことが推奨されます。
まとめ
Google 初の MagSafe 風アクセサリとして期待されていた Pixelsnap ですが、Ring Stand に関しては、ネジの緩みという物理的な欠陥と、ワイヤレス充電時の異常発熱という設計上の懸念が報告されました。
Pixelsnap Ring Stand をお使いの場合、ワイヤレス充電の際にスタンドを取り外す必要があることに注意してください。
出典: 9to5Google, Android Police