今週から届き始めた Google の最新スマートフォン「Pixel 10」シリーズですが、一部のユーザーからワイヤレス充電に関する問題が報告されています。
具体的には、充電が途中で停止してしまったり、充電速度が著しく低下したりといった現象が発生しているようです。
とはいえ、問題が発生しているというより、新しい規格に変わったことで古い規格がサポートされなくなった影響が出ていると言えます。
Pixel 10 で報告されている 2 つの主な問題
現在、Pixel 10、Pixel 10 Pro、Pixel 10 XL のユーザーから報告されているワイヤレス充電の問題は、大きく分けて 2 種類あります。
充電が数秒〜数分で停止する
一つ目は、ワイヤレス充電器に Pixel 10 を置くと充電が開始されるものの、その数秒後あるいは数分後に充電が停止してしまうという問題です。
すべてのユーザーで発生しているわけではありませんが、Reddit などで複数の報告が上がっています。
充電速度が 5W 程度に制限される
二つ目は、充電速度が約 5W という非常に低い速度に制限されてしまう問題です。この現象は、特に Pixel Stand (第2世代) を含む、一部の古い Qi 規格の充電器で発生することが確認されています。
充電自体は可能ですが、本来の速度が出ないため、充電完了までに時間がかかってしまいます。
原因は新しい「Qi2」規格への移行か
これらの問題の背景には、Pixel 10 シリーズが新しいワイヤレス充電規格「Qi2」に対応したことが関係している可能性があります。

Qi2 は、Apple の MagSafe 技術をベースにしており、磁力を使ってスマートフォンと充電器を最適な位置に固定する「MPP (Magnetic Power Profile)」というプロファイルを採用しています。これにより、エネルギー効率が高く、安定した充電が可能になります。
一方で、従来の Qi 充電器の多くは「EPP (Extended Power Profile)」というプロファイルを利用しており、Pixel 10 との互換性の問題で、充電が不安定になったり、速度が制限されたりするケースがあると考えられます。
MPP と EPP はどちらも最大 15W の充電をサポートしていますが、MPP は磁石による正確な位置合わせを前提としています。

特に Pixel Stand (第2世代) での速度低下については、これまで Google が採用してきた独自の急速充電技術が Qi2 規格に統合されたことで、従来の方式がサポートされなくなった可能性が指摘されています。
ただし、ワイヤレス充電の規格を管理する WPC (Wireless Power Consortium) のデータベースには、現時点で Pixel 10 シリーズが Qi2 以外の充電器で充電速度を制限するとの記載はありません。
確実な対策は「Qi2 認証充電器」の利用
お使いのワイヤレス充電器で問題が発生した場合、最も確実な対策は「Qi2認証」を取得した充電器を使用することです。Qi2 対応製品は各メーカーから続々と登場しており、選択肢は増え続けています。
以下に、WPC のデータベースで完全な MPP 認証が確認されている Qi2 充電器の例をいくつか紹介します。
- ESR Qi2 magnetic wireless charger
- Baseus Picogo Qi2 power bank
- Ugreen 25W MagFlow Qi2.2 charger
- Anker MagGo 15W Qi2 charging stand
- Belkin Qi2.2 25W foldable charging stand
これらのデバイスは、日本でも Amazon 等で購入することができます。もちろん、Qi2・MPP 認証充電器はこれ以外にも多数の選択肢があります。
まとめ
Pixel 10 シリーズで報告されているワイヤレス充電の問題は、新しい Qi2 規格への移行期に特有の現象である可能性が高いです。もしお手持ちの充電器で充電がうまくいかない場合は、一時的な問題か、あるいは充電器との互換性の問題が考えられます。
当面の間、Pixel 10 シリーズで安定した高速ワイヤレス充電を利用したい場合は、Qi2 認証済みの充電器を選ぶのが最も確実な方法と言えそうです。
出典: 9to5Google