Google Pixel 10 Pro には、ロック画面の壁紙を「常に表示状態のディスプレイ (AOD)」に表示できる新機能が搭載されました。
この機能により、ディスプレイがオフの状態でも壁紙が暗くぼかした状態で表示されるようになりました。
ただし、この機能は Pixel 10 Pro と Pixel 10 Pro XL のみで利用でき、標準モデルの Pixel 10 ではサポートされていません。
Pixel 10 Pro の新しい「常に表示状態のディスプレイ」
Pixel 10 Pro の新しい常時表示ディスプレイ機能は、ロック画面に設定した壁紙全体を表示します。壁紙は電力消費を抑え、時刻や通知などの他の情報を邪魔しないよう、暗くぼかした状態で表示されます。
この機能は、Google が進める Material 3 Expressive デザインに沿ったもので、ぼかし効果とパーソナライゼーションを重視した見た目を提供します。
この機能は Android 16 のベータ版で「Ambient AOD」として発見されていましたが、今回 Pixel 10 Pro の新しいハードウェアで正式に利用可能になりました。
設定方法
この機能を利用するには、以下の手順で設定を行います。
- 「設定」 アプリを開きます。
- [ディスプレイとタップ] を選択します。
- [常時表示ディスプレイ] をタップします。
- [ロック画面の壁紙を表示] のトグルをオンにします。
Pro モデル限定の理由
この壁紙表示機能が Pixel 10 Pro と Pro XL に限定されている理由は、搭載されているディスプレイの仕様にあると考えられます。
Pro モデルは LTPO (低温多結晶酸化物) ディスプレイをサポートしており、より柔軟なリフレッシュレートの調整が可能です。
一方、標準の Pixel 10 は LTPO に対応しておらず、リフレッシュレートは 60Hz と 120Hz の切り替えのみとなります。この技術的な違いが、機能の提供範囲を限定している可能性があります。
まとめ
今回 Pixel 10 Pro に追加された「常に表示状態のディスプレイ」の壁紙表示は、ユーザーにとって嬉しいパーソナライゼーション機能の向上です。技術的な要件から Pro モデル限定となっていますが、今後の Pixel デバイスでの展開も期待されます。
他社のスマートフォンではすでに採用されている機能でもあり、Google がようやく追いついた形となりますが、Pixel ユーザーにとっては歓迎すべきアップデートです。