Google、Pixel 10 シリーズの9つの新機能を発表。Tensor G5 と AI で強化

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Google は 2025 年 8 月21日、最新スマートフォン「Pixel 10」シリーズを発表しました。今回のモデルでは、新しい自社製チップ「Google Tensor G5」を搭載し、AI 機能が大幅に強化されています。

これにより、日常のタスクをより簡単にするための、9 つの新しい AI 機能が導入されました。

目次

Google Tensor G5: さらに強力になった AI チップ

Pixel 10 シリーズの全モデルには、Google 史上最もパワフルなチップ「Google Tensor G5」が搭載されています。

Google DeepMind チームと共同設計されたこのチップは、最新の Gemini Nano モデルを実行する初のチップとなり、複雑な生成 AI の多くをデバイス上で直接処理します。

さらに、Pixel 10 Pro、Pixel 10 Pro XL、Pixel 10 Pro Foldの購入者には、「Google AI Pro」が1 年間無料で提供され、画像生成 AI 「Imagen 4」や動画生成 AI 「Veo 3」などの高度なツールを利用できます。

マジックサジェスト: アプリを横断して情報を先回り提案

マジックサジェスト (Magic Cue)」は、Gmail、カレンダー、スクリーンショット、メッセージなどのアプリを横断して、必要な情報を適切なタイミングで表示し、役立つアクションを提案する新機能です。

例えば、友人からフライトの到着時刻を尋ねるテキストメッセージが届くと、マジックサジェストが旅程から関連情報を引き出し、ワンタップで共有するよう提案します。

この機能は Tensor G5 と Gemini Nano によってデバイス上で安全に実行され、ユーザーはいつでもオン・オフの切り替えやデータアクセスの制御が可能です。

また、Discover フィード内の「Daily Hub」では、カレンダーの予定や関連トピックなどをまとめて確認できます。

マイボイス通訳: 通話中のリアルタイム翻訳

マイボイス通訳 (Voice Translate)」は、オンデバイス AI が、通話をリアルタイムで翻訳し、それぞれの話者の声のように聞こえる自然な音声で再生します。

この機能は、英語とスペイン語、ドイツ語、日本語、フランス語、ヒンディー語、イタリア語、ポルトガル語、スウェーデン語、ロシア語、インドネシア語間の翻訳に対応しています。

Take a Message: 不在着信のメッセージをAIが処理

「Take a Message」は、不在着信や応答を拒否した通話のボイスメールをリアルタイムで文字起こしする機能です。

さらに、AI がメッセージ内容を分析し、次に取るべきアクションを提案します。この高度なAIによる提案機能は、既存の「通話メモ (Call Notes)」にも追加されます。

Gemini Live: 視覚的なサポートが強化

Pixel 9 で導入された「Gemini Live」がさらに進化しました。スマートフォンのカメラや画面を共有すると、Gemini が見ているものを理解するだけでなく、画面上に直接ハイライトを表示して解決策をガイドできるようになります。

Google AI Pro を利用している場合は、Gemini アプリ内での動画生成といった追加機能も利用可能です。

NotebookLM: スクリーンショットや録音と連携

AI を活用したリサーチアシスタント「NotebookLM」が、Pixel のスクリーンショットアプリとレコーダーアプリに統合されました。

スクリーンショットを撮影した際に、その画像がノートブックに適していると AI が判断すると、自動で追加を提案します。同様に、レコーダーで録音した内容の文字起こしもノートブックに簡単に追加できます。

Pixel ジャーナル : AI がサポートする日記アプリ

「Pixel ジャーナル」は、ユーザーのウェルビーイングや目標達成をサポートするためのプライベートな日記アプリです。

オンデバイスAIが、思考を整理するためのライティングプロンプトを提案し、長期的なパターンや進捗に関するインサイトを提供します。ジャーナルはロック機能で保護でき、内容は完全にプライベートに保たれます。

Writing Tools in Gboard: 文章作成を強力にサポート

Gboardに「Writing Tools」という新しい文章作成支援機能が搭載されます。

この機能は、スペルチェックだけでなく、文章をよりプロフェッショナルなトーンにするなど、指定したスタイルへの書き換えを提案します。

また、文脈に合った最適な絵文字を提案したり、音声コマンドでメッセージを書き換えたりすることも可能です。

Recorder: 鼻歌から音楽を作成

レコーダーアプリに、録音した歌声や鼻歌を音楽に変換する新機能が追加されます。ボーカルを録音し、好みの音楽スタイルを選択するだけで、オリジナルの音楽トラックを作成できます。

まとめ

Google Pixel 10 シリーズは、新しい「Tensor G5」チップと Gemini Nano モデルを搭載することで、多くの AI 処理をデバイス上で完結させることができるようになりました。

ただし、日本語で使えるツールは現状では限られていそうなので、今後発売後にあらためて紹介していきます。

出典: Google

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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