Google は 2025 年 7 月 30 日 (現地時間)、長期サポートチャンネル (Long Term Support: LTS) を利用しているほとんどの ChromeOS デバイスに対し、新たなマイナーアップデートの展開を開始しました。
このアップデートには、選択された 1 件のセキュリティ修正が含まれており、バージョンは 132.0.6834.239 (プラットフォームバージョン: 16093.113.0) へと更新されます。
セキュリティ修正の内容
今回のアップデートで修正された主なセキュリティ脆弱性は次のとおりです。
- CVE-2025-6558 (深刻度: 中): ANGLE と GPU における信頼できない入力の不適切な検証
この脆弱性は、プログラムが外部から受け取ったデータを十分に検証しないまま処理してしまう問題です。ANGLE (グラフィックス API 間の変換レイヤー) や GPU (グラフィックス処理装置) において、不正なデータが処理されることで、予期せぬ動作やシステムの不安定化につながる可能性があります。
LTS (長期サポート) チャンネルとは
LTS (長期サポート) チャンネルは、機能の安定性を特に重視するユーザー向けに提供されるリリースチャンネルです。通常の Stable (安定版) チャンネルが約 4 週間ごとにメジャーアップデートを受け取るのに対し、LTS は 6 ヶ月ごとにメジャーアップデートが提供されます。
そのため、アップデートの頻度を抑え、安定した動作環境を長期間維持したい企業や教育機関での利用に適しています。
なお、先日には ChromeOS LTC (長期サポート候補) チャンネルが、最新の ChromeOS 138 へとメジャーアップデートされています。
まとめ
今回のアップデートは、セキュリティを強化するための重要なアップデートです。LTS チャンネルを利用しているユーザーは、デバイスを安全に保つため、早めにアップデートを適用することが推奨されます。アップデートは、今後数日から数週間かけてすべての対象デバイスで利用可能になる見込みです。
なお、次回の LTS 向けメジャーアップデートは、2025 年 10 月 14 日に ChromeOS LTS-138 への更新が予定されています。
ChromeOS 132 LTS に含まれる、ChromeOS 127 から ChromOS 132 までの変更点やアップデートについては、以下の記事をご覧ください。
出典: Chrome Releases