先日、Google Pixel Watch の次期モデル「Pixel Watch 4」に関するリークで、衛星経由での緊急サービスなどに連絡できる「Pixel 衛星 SOS」機能が搭載される可能性が示唆されていましたが、今回その可能性が高いことを示す開発中のコードが発見されました。
この情報は Android Authority によるもので、「Satellite Gateway」アプリの最新バージョン (v20250707) のコード内に、この機能を示唆する記述が複数見つかったとしています。
「watchui」の記述が発見、Pixel Watch 専用か
「Pixel 衛星 SOS」機能に関する手がかりが見つかったのは、Pixel スマートフォンで衛星 SOS 機能の一部を担う「Satellite Gateway」アプリの APK (Android Application Package) 解析によるものです。
このバージョンのコード内では、スマートウォッチ上での動作を示す「watchui (ウォッチ ユーアイ)」という記述が含まれていました。これは、衛星通信機能がスマートウォッチに対応することを示唆するものです。
intent.setClassName("com.google.android.apps.scone", "com.google.android.apps.scone.satellite.watchui.MainActivity");
さらにコードを詳しく見ると、「isPixelDevice:%s」や、より重要な「isPixelWatch:%s」といった記述が確認されました。このことから、この Pixel 衛星 SOS 機能は Wear OS を搭載する全てのスマートウォッチではなく、Google Pixel Watch シリーズ専用の機能になる可能性が高いと考えられます。
接続はスマートフォン経由か。旧モデルへの提供も?
スマートウォッチの小さなデバイスの中で、衛星通信機能がどのように実装されるかは分かりませんが、競合である Apple Watch では、衛星経由の緊急 SOS 機能は対応する iPhone を介して行われます。Google も同様のアプローチを採用し、Pixel Watch の衛星通信機能は、衛星通信に対応した Pixel スマートフォンを経由する可能性が考えられます。
もし、この機能がスマートフォン経由で実現される場合、ハードウェアに依存しないため、ソフトウェアアップデートによって「Pixel Watch 4」だけでなく、旧世代の Pixel Watch にも提供される可能性が残されています。しかし、Google が新製品の付加価値として、この機能を「Pixel Watch 4」限定とする可能性も十分に考えられます。
まとめ
現時点では、これらの情報はアプリの APK 解析による開発中の機能であり、正式に発表されているものではありません。Google は 8 月 21 日(日本時間)に Pixel Watch 4 や Pixel 10 シリーズの発表を行うため、そこで詳細が明らかになります。
とはいえ、仮にスマートフォン経由であったとしても「Pixel 衛星 SOS」機能は日本では利用できないため、まずはそのサポートから期待するしかありません。