Google デフォルトの電話アプリにおいて、通話を保留にした際に、通話中の通知に表示されるボタンから直接保留を解除できるようになる可能性が報告されました。
この情報は Android Authority が、最新の Google 電話アプリベータ版 (v184.0) の APK 解析によって、Google が開発に取り組んでいることを明らかにしたものです。
現状の通話中通知の仕様と課題
現在、Google の電話アプリで通話をしているときに別のアプリに切り替えると、通話の状態を示す通知が表示されます。この通知には 「通話終了」、 「スピーカー」、 「ミュート」 といった操作ボタンが配置されており、メインの通話画面に戻らなくても基本的な操作が可能です。
しかし、通話を 「保留」 にする操作は一度メインの通話画面に戻る必要があります。さらに、一度保留にしても、通知上のボタンは変わらないため、保留を解除して通話を再開するには、再びメインの通話画面に戻る必要がありました。
「保留解除」 ボタンの追加で操作性が向上
しかし、最新のベータ版アプリのコードから、ユーザーが通話を保留にすると、通話中通知に表示されている 「ミュート」 ボタンが 「保留を解除」 ボタンに自動的に置き換わるようになることが発見されました。

これにより、ユーザーはわざわざメインの通話画面を開くことなく、通知から直接ワンタップで保留を解除し、通話を再開できるようになります。
- 通話中の現在のオプション: 通話終了 / スピーカー / ミュート
- 通話を保留にした場合の現在のオプション: 通話終了 / スピーカー / ミュート
- 通話を保留にした場合の将来的なオプション: 通話終了 / スピーカー / 保留解除
現在、通話が保留状態になっていても「ミュート」ボタンが表示されていますが、通話が保留になっている状態でマイクをミュートしても実質的に意味がなく、ユーザーが次に行いたい操作は 「保留を解除して会話に戻ること」 になるはずなので、この変更が導入されれば、スムーズに通話に戻ることができます。
ただし、今回の変更で保留解除は簡単になりますが、一方で、通知から直接通話を 「保留」 にするオプションはまだ追加されないようです。この操作は引き続きメインの通話画面から行う必要があります。
まとめ
この機能はまだ開発段階であり、すべてのユーザーに提供される時期は不明です。しかし、Google の電話アプリに追加される可能性のある 「保留解除」 ボタンは、小さな変更ですが、通知を保留にすることが多いユーザーの操作の手間を減らすことが期待できます。
あとは、通知に表示されるボタンをユーザーが 「ミュート」 か 「保留」 かでカスタマイズできるようになれば、さらに利便性が高まるかもしれません。