Samsung の最新折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold 7」は、その薄さが大きな特徴の一つですが、第三者機関による調査で、公称値よりもさらに薄いことが明らかになりました。この結果、これまで「世界最薄」を謳っていた Honor 製スマートフォンよりも薄いことが判明しています。
Galaxy Z Fold 7 は公称値よりも薄い
Business Korea が報じた韓国消費者中心企業協会 (KCEA) の調査によると、世界で人気の折りたたみスマートフォン数機種の厚さを測定したところ、「Galaxy Z Fold 7」は Samsung が公表している 8.9mm よりも薄い 8.82mm であることが確認されました。
この測定結果により、「Galaxy Z Fold 7」は、これまでの記録保持者であった Oppo Find N5 や、Honor が「Magic V5」で謳う 8.8mm という数値をも下回ることになります。
Honor など他社の公称値と実測値の乖離
一方で、同調査では Honor の「Magic V5」が公称値よりも厚いことも明らかにされています。
「Magic V5」は 8.8mm という薄さをアピールしていましたが、実測値は 9.35mm と、公称値より 0.54mm 厚い結果となりました。Honor だけでなく、Huawei、Vivo、Xiaomi といった他のメーカーのデバイスでも、公称値と実際の測定値に差が見られました。
モデル名 | 公称値 (折りたたみ時) | 実測値 |
---|---|---|
Galaxy Z Fold7 | 8.9mm | 8.82mm |
Honor Magic V5 | 8.8mm | 9.35mm |
Huawei Mate X6 | 9.85mm | 10.47mm |
Vivo X Fold 5 | 9.2mm | 9.77mm |
Xiaomi Mi Mix Fold 4 | 9.47mm | 9.61mm |
Oppo Find N5 | 8.93mm | N/A (調査対象外) |
この測定値の差が生まれる理由について、Honor の場合は公式サイト上で「全体の厚さには、内側と外側のスクリーン保護フィルムおよびカメラの突起部分は含まれていません」と記載されており、保護フィルムを剥がした状態での最も薄い部分の数値を公表していることがわかります。

Samsung が実質的な「世界最薄」か
この調査結果に基づくと、ユーザーが実際に手にする状態では、Samsung の「Galaxy Z Fold 7」が事実上の「世界で最も薄い折りたたみスマートフォン」であると言えそうです。
もちろん、測定条件の違いなどから、この「世界最薄」をめぐる議論は今後も続く可能性があります。しかし、重要なのは、Samsung がこのクラスの薄さを実現したデバイスを、一部の国だけでなく、世界中の多くの国で広く販売する唯一のブランドであるという点です。
まとめ
今回の調査報告により、「Galaxy Z Fold7」が実質的に世界最薄の折りたたみスマートフォンであることが示唆されました。各社がしのぎを削ってきた薄型化競争ですが、Samsung がグローバル市場でトップに立ったことで、中国メーカーに先行されていた席を奪い返したと言えます。
一方で、主要な折りたたみスマートフォンが軒並み 10mm を下回る薄さを実現した今、ユーザーにとってコンマ数ミリの違いが体感できるほどの差ではなくなってきているのも事実です。今後は、薄さだけでなく、耐久性や機能性、ソフトウェアの完成度といった、より実用的な価値が重視される時代に入っていくのかもしれません。
出典: 9to5Google