Samsung の次期フラッグシップモデル「Galaxy S26 Ultra」のカメラに関する新たな情報として、メインカメラのセンサーは従来モデルから据え置きとなるものの、レンズの絞り(アパーチャー)が大きくなることで、画質が大幅に向上する可能性があることが報告されました。
この情報は著名なリーカー Ice Universe 氏によるもので、Galaxy S26 Ultra のメインカメラには、「Galaxy S23 Ultra」から採用されている 200MP の ISOCELL HP2 センサーが引き続き搭載される見込みです。
以前には、より大型の Sony 製 200MP センサーが搭載されるとの噂もありましたが、今回の情報はそれを否定するものとなります。
センサー据え置き、絞り拡大で画質向上へ
今回の報告によれば、Galaxy S26 Ultra のセンサーは過去数世代と同じでも、レンズの絞り(アパーチャー)がより大きくなるとしています。
これは絞りが大きくなると、カメラが一度に取り込める光の量が増加するため、特に夜間や室内などの低照度環境下での画質が大幅に向上することが期待できます。
同氏はこの変更について、「Galaxy S20 Ultra」以来の「最も顕著なアップグレード」になると述べています。

シャッターラグ改善など、期待される効果
絞りの拡大は、画質向上以外にもいくつかのメリットをもたらす可能性があります。その一つが、Samsung のスマートフォンにおける長年の課題であった「シャッターラグ」の改善です。
光をより多く取り込めることで、シャッタースピードを速く設定しても十分な明るさを確保できるため、動きの速い被写体を撮影した際のブレを低減する効果が期待できます。
また、物理的なレンズの性能向上により、ソフトウェア処理に頼らない、より自然で美しい背景ボケ(被写界深度の浅い写真)が撮影できるようになる可能性もあります。
Samsung の Galaxy デバイス(とくに Ultra モデル)でシャッターラグの問題が多々取り上げられていましたので、今回の変更によってこれも改善することが期待されます。
大口径化に伴う懸念点
一方で、レンズの絞りを大きくすることによって、一般的には写真の周辺部が甘くなったり(ソフトさやブラー)、ピントが合う範囲が極端に狭くなったりする傾向があります。
特に近接撮影では、被写体の一部にしかピントが合わず、意図しない部分がボケてしまう可能性があります。実際に、Xiaomi や Vivo などの1インチセンサーと大口径レンズを搭載した一部のスマートフォンでは、同様の問題が指摘されていました。
まとめ
現時点では、この情報はリークであり公式に発表されているものではありません。しかし、信頼できるリーカーからアップグレードに関する発言が出たことで、「Galaxy S26 Ultra」のメインカメラで改善が加わることが期待されます。
なお、メインカメラ以外には望遠カメラもアップグレードされる可能性が示唆されており、3 倍望遠カメラは Galaxy S25 Ultra に搭載されている 10MP センサーから 12MP センサーに、5 倍望遠カメラは 50MP 据え置きですが、絞りが大きくなる可能性も示唆されています。