Samsung の次期フラッグシップモデル「Galaxy S26」シリーズの発表はまだ先ですが、関連するリーク情報が少しずつ登場しています。
今回、著名なリーカー Ice Universe 氏によると、「Galaxy S26」シリーズには Qualcomm の次世代チップセット「Snapdragon 8 Elite 2」をベースにした、Samsung 向けの特別版「for Galaxy」が搭載されるとしています。
大幅に向上するクロック周波数
今回のリークによれば、「Snapdragon 8 Elite 2 for Galaxy」のプライムコアは、最大 4.74GHz に達するとされています。これは、現行の「Galaxy S25」に搭載されている「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」の最大 4.47GHz や、標準版「Snapdragon 8 Elite 2」で噂されている約 4.4GHz を大幅に上回る数値です。

Ice Universe 氏の情報では、このチップセットは TSMC の第3世代 3nm プロセスで製造されるとしています。この製造プロセスを採用することにより、クロック周波数を向上させなくても、前世代と比較してパフォーマンスが 4% 向上し、消費電力が 9% 削減されると予測されています。クロック周波数の向上が合わされば、「Galaxy S26」シリーズは大きく性能を向上させる可能性があります。
Samsung 製チップ開発継続の噂も
以前の噂では、Qualcomm は 「Snapdragon 8 Elite 2」の製造を TSMC (型番: SM8850) だけでなく Samsung (型番: SM8850s) にも委託することを検討していたとされます。しかし、Samsung の製造プロセスで歩留まりの問題が発生したため、Qualcomm は TSMC 一本に切り替えたと報じられていました。
ところが、リーカーの Digital Chat Station 氏によると、当初は歩留まりの問題でキャンセルされたと見られていた Samsung が製造する 「Snapdragon 8 Elite 2」の開発が、まだ継続されているとのことです。
Samsung は 2026年第1四半期に向けて、自社の 2nm GAA プロセスの歩留まり改善に取り組んでいるとされています。Samsung 製のチップセットは TSMC 製に比べて製造コストが低いとも報告されており、もし Samsung が自社製造に成功すれば、「Galaxy S26 Ultra」の販売価格を現行モデルに近い水準に維持できる可能性があります。
とはいえ、現時点では Qualcomm が TSMC のみに製造を委託するという見方が優勢であり、Samsung が開発を継続している段階と見るのが妥当かもしれません。
まとめ
今回明らかになった情報は、「Galaxy S26」シリーズが性能面で大きな進化を遂げる可能性を示唆しています。もちろん、現時点ではあくまでリーク情報に過ぎませんが、Samsung は来年のモデルでも特別版のチップを採用する可能性は高いと言えます。
出典: Gizmochina