Google は現在、無料版の Gemini と、月額 2,900 円でより高性能なモデルや機能を利用できる有料の Google AI Pro プランとさらに高価な Google AI Ultra を提供しています。
しかし今回、無料プランでは物足りず、有料プランは高価だと感じるユーザー向けに、｢Google AI Lite｣と呼ばれるより手頃な新プランを導入する可能性が報告されました。
この情報は Android Authority によるもので、最新の Google アプリと Google One アプリの APK 解析から、新プランを示唆するコードが発見されたとしています。
アプリのコードから新プランのヒントが発見される
発見されたコード内には、以下のような｢Google AI Lite｣または｢Lite Mode｣に関連する記述が含まれています。
ROBIN_G1_UPGRADE_LITE_DISCOVERY_CARD_ENTRY_POINT
ROBIN_G1_UPGRADE_LITE_FREEMIUM_DEEP_RESEARCH_ENTRY_POINT
ROBIN_G1_UPGRADE_LITE_FREEMIUM_TWO_POINT_FIVE_PRO_ENTRY_POINT
ROBIN_G1_UPGRADE_LITE_FREEMIUM_VIDEO_GENERATION_ENTRY_POINT
ROBIN_G1_UPGRADE_LITE_MODE_PICKER_ENTRY_POINT
ROBIN_G1_UPGRADE_LITE_ZERO_STATE_ENTRY_POINTここでは、Gemini (コードネーム: robin) の機能である Deep Research や動画生成に関連する記述が含まれており、無料プランの利用回数制限に達したユーザーに対し、アップグレードを促すための通知を示している可能性があります。
さらに、最新モデルである Gemini 2.5 Pro への限定的なアクセスが含まれる可能性も示唆されています。また、Google One アプリ内では、この Lite プランを指すと思われる｢AIL｣という記述も見つかっています。
｢Google AI Lite｣はどのようなプランになるか
これらの情報から、｢Google AI Lite｣は、無料プランと Google AI Pro プランの中間に位置づけられるプランになると推測されます。
このプランは、一部地域で提供されている｢Google One Lite｣プランと似たものになるかもしれません。Google One Lite は、月額 2 ドル（日本では 290 円）の 100GB プランは不要だが、無料の 15GB では足りないというユーザー向けに、月額 0.7 ドルでストレージを 30GB に増量する手頃なプランです。
同様に｢Google AI Lite｣も、AI Pro のような高度な新機能を追加するのではなく、画像生成や Deep Research といった機能の利用回数制限を緩和する、より手頃な価格のプランとなる可能性があります。
まとめ
今回の情報から、Google が Gemini の新たな選択肢として、手頃な｢Google AI Lite｣プランを準備している可能性が考えられます。もし実現すれば、無料プランでは少し物足りないけれど、上位プランは高価だと感じていたユーザーにとって、魅力的な選択肢となるはずです。
ただし、これらの情報はあくまでアプリのコード解析に基づくものであり、Google が公式に発表したものではありません。そのため、将来的にこのプランがリリースされない、あるいは内容が変更される可能性もあることに注意してください。
