Google の Gemini アプリは、「音声概要」機能の利便性を向上させるアップデートを行い、Android と iOS の両方でネイティブのインラインプレイヤーを導入しました。
これまで、生成された音声概要をタップすると、ブラウザが起動して再生またはダウンロードを行う必要がありましたが、今回のアップデートにより、アプリ内でシームレスに再生できるようになります。
ブラウザでの再生からアプリ内でのネイティブ再生へ
従来の Gemini アプリでは、生成されたオーディオ概要を再生しようとすると、長い URL とともにブラウザの新しいタブでファイルが開かれる仕様でした。ユーザーはブラウザ上で聴くか、ファイルをダウンロードして別途再生する必要がありました。
しかし、今回のアップデートでAndroid と iOS アプリはウェブ版 (gemini.google.com) と同様に、ネイティブプレイヤーを搭載しました。これにより、すべての再生操作が Gemini アプリ内で完結するようになります。
新しいプレイヤーの主な機能
新しくなったネイティブプレイヤーは、青色をアクセントとした分かりやすいインターフェースを備えています。
- 表示: ポッドキャスト名の下に「Gemini 生成の音声概要」のバッジが表示されます。
- 基本操作: 再生/一時停止ボタンに加え、10 秒の巻き戻しとスキップボタンが配置されています。再生位置を調整するためのタイムラインとスライダーも搭載されています。
- 再生速度の変更: 左側には再生速度を変更するボタンがあり、0.5 倍、0.75 倍、1 倍、1.25 倍、1.5 倍、1.75 倍、2 倍 の 7 段階で調整可能です。
- ダウンロード: 右側にはダウンロードボタンが配置されています。
- システム通知: Google アプリからのシステムメディアプレイヤー通知には Gemini のアイコンが表示され、通知領域から直接、巻き戻しやスキップ操作が可能です。
この変更は筆者の Pixel デバイスの Gemini アプリでも確認することができましたので、実際の画面のスクリーンショットを以下に示します。


展開について
このネイティブプレイヤー機能は、Android 版では Google アプリのアップデート(バージョン 16.27)で展開され、iOS 版では、2025 年 7 月 24 日に配信されたアップデートで利用可能となってるようです。
この変更により、モバイルアプリで音声概要を再生するには複数のステップが必要でしたが、アプリ内でスムーズに行えるようになったため、音声概要をアプリでより使いやすくなりました。
出典: 9to5Google