Google は 2025 年 7 月初旬に、開発者向けに最新機能をいち早く提供する新しいテストプログラム「Android Canary」を開始しました。今回、その 2 回目となるアップデートが Pixel デバイス向けにリリースされたことが明らかになりました。
Canary ビルドは、まだ開発の非常に早い段階にある変更を含むため、日常的に使用するデバイス向けではなく、安定性よりも早期アクセスを重視する開発者やテスターを対象としています。
Android Canary 2507 がリリース
Google が新たにリリースした Android Canary のビルド ID は ZP11.250627.009 となっています。このアップデートは、Pixel 6 シリーズから Pixel 9 シリーズ、Pixel Fold、Pixel Tablet までが対象です。
すでに最初の Canary リリースをインストールしている場合は、OTA (Over-the-Air) アップデートとして自動的に通知されます。まだ Canary プログラムに参加しておらず、そのリスクを理解した上で試してみたい場合は、Google の「Android Flash Tool」を使用して手動でインストールする必要があります。
Android Canary は、従来のベータプログラムの前段階に位置するもの(以前の Android Developers Preview に相当)で、導入される機能が必ずしも安定版の Android に搭載されるとは限りません。
報告されている新機能
記事執筆時点において、今回のアップデート (Canary 2507) では、以下のようないくつかの新機能や変更点が報告されています。
- 常時表示ディスプレイの設定ページに、機能内容を視覚的に示すグラフィックが追加
- Android 16 QPR1 Beta 3 で見られたように、設定画面などのトグルスイッチの視認性が向上
- 公式にはダークテーマをサポートしていないアプリ (Fitbit など) に対しても、強制的にダークモードを適用する「拡張 (Expanded)」ダークテーマ機能が導入
- ただし、現時点ではネイティブでダークテーマに対応しているアプリの色が反転してしまう不具合が確認されている
- ロック画面のショートカットアイコンが、角の丸い四角形で囲まれる UI 変更
筆者のデバイスでは Android Canary を適用できていないため、これらの変更をまだ確認できていません。
まとめ
Android Canary プログラムが開始されてからわずか 2 週間で 2 回目のアップデートがリリースされました。今回報告された新機能は、まだ初期段階のものであり、不具合も含まれています。一般のユーザーは、より安定したベータプログラムのリリースを待つか、素直に安定版 (Stable) を使うのが賢明です。
出典: 9to5Google