これまでの Google Pixel Watch シリーズにおける最大の欠点の一つであった「修理ができない」という問題が、次期モデルの「Pixel Watch 4」でついに解消される可能性があることがわかりました。
これが実現すれば、ディスプレイの破損などの際に、時計全体を交換する必要がなくなるかもしれません。
これまでの Pixel Watch が抱えていた「修理できない」問題
過去 3 世代の Pixel Watch は、そのデザイン性と引き換えに、修理が事実上不可能という大きな問題を抱えていました。ディスプレイが破損した場合でも、部品交換ではなくデバイス全体の交換が必要となり、ユーザーにとってはコストがかかる方法のみとなっていました。
実際に、修理情報サイト iFixit は「Pixel Watch 3」の修理スコアを 10 点満点中 4 点という低い評価を下しています。Pixel Watch の場合、特に Galaxy Watch や Apple Watch のようにサファイアガラスを採用していないドーム型ガラスディスプレイは、破損のリスクが高いと指摘されていました 。
Pixel Watch 4 で期待される大幅な改善
今回、Android Headlines が報じた情報によると、「Pixel Watch 4」は分解して修理サービスを受けられる設計に変更されるとのことです。これにより、これまでユーザーを悩ませてきた問題が解決され、iFixit の修理スコアも大幅に向上することが期待されます。
万が一ディスプレイなどを破損してしまった場合でも、デバイス全体を交換するのではなく、部品交換で対応できるようになるため、より経済的かつ環境に配慮した形で長く使い続けられる可能性があります。
とはいえ、実際にどのような修理プログラムが提供されるかなど、詳しいことは分かっていません。
ディスプレイやベゼルも着実に進化
なお、先日のリークによって「Pixel Watch 4」は内部的にいくつかの重要なアップグレードが施されるようです 。特にディスプレイ性能の進化が期待されています。
- ディスプレイ輝度: 両方のモデル(41mm / 45mm)でピーク輝度が 3,000nits に向上
- ベゼル幅: 45mm モデルで 16%、41mm モデルで約 15% 縮小
ディスプレイがより明るくなることで屋外での視認性が向上し、ベゼルが狭くなることで、よりスタイリッシュで没入感のある表示が期待できます。特に初代 Pixel Watch と比較すると、大きなアップグレードに感じられるはずです。
8 月 20 日のイベントで正式発表へ
Google は、2025 年 8 月 20 日(日本では翌 21 日)にニューヨークで「Made by Google」イベントを開催することを正式に発表しており、この場で「Pixel Watch 4」が、新型スマートフォン「Pixel 10」シリーズとともに発表される見込みです。また、廉価版のワイヤレスイヤホン「Pixel Buds 2a」が登場する可能性も噂されています。