Google メッセージの RCS 接続問題、診断が容易になる「詳細」ボタンが追加されるかもしれない

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Google メッセージ (ベータ版) の Google Play ストアのホーム画面の写真

Google メッセージの RCS (Rich Communication Services) チャット機能で、ステータスが「接続中」や「確認中」のまま進まなくなってしまう問題はたまに遭遇します。Google はこのような問題の原因を診断するために、新たに「詳細」ボタンを導入する可能性が報告されました。

この情報は Android Authority がアプリの APK 分解により発見したもので、現時点ではまだ有効になっておらず一般公開もされていませんが、将来的に導入されるかもしれません。

目次

RCS の接続問題を診断する「詳細」ボタン

このボタンは、Google メッセージの最新ベータ版 (バージョン: messages.android_20250713_01_RC00.phone.openbeta_dynamic) から、特定のフラグを有効にすることで表示されるようです。

この機能は、RCS チャット設定画面で登録処理が進んでいる最中に、新たに「詳細 (Details)」ボタンを追加するというものです。このボタンをタップすると、デバッグ用のポップアップが表示され、以下のような技術情報が確認できます。

  • ステータスコード
  • 携帯キャリア
  • デバイス ID

これまでも Google は、公式の Reddit アカウントなどを通じて、RCS の接続に問題があるユーザーに対し、キャリア名、デバイスモデル、アプリのバージョンといった詳細情報を含めて報告するよう呼びかけていました。しかし、多くのユーザーは正確な詳細を把握しておらず、問題解決に必要な情報が不足しがちでした。

今回発見された「詳細」ボタンが実装されれば、ユーザーは必要な情報を簡単に収集でき、Google は正確な情報を受け取れるため、問題解決の効率化が期待されます。

フィードバック送信も簡単に

さらに、「詳細」ボタンのポップアップ内には「フィードバックを送信」ボタンも組み込まれています。

これをタップすると、表示されている詳細情報のスクリーンショットと、その他のシステムログが自動的にフィードバックに添付され、メッセージ開発チームに送信されます。これにより、ユーザーと Google の双方にとって問題の状況把握がさらに容易になり、スムーズな解決につながると思われます。

なお、この「詳細」ボタンは RCS チャットへの接続が成功すると、設定画面から消える仕様になっています。

まとめ

今回の変更が正式に導入されれば、RCS のトラブルシューティングが格段にしやすくなり、問題解決が早まることが期待されます。この機能はまだベータ版で発見されたもので、一般ユーザー向けに展開されるかは未定ですが、接続トラブルに悩むユーザーにとっては非常に助かる機能であり、今後の展開に期待したいところです。

出典: Android Authority

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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