Google は、メッセージアプリ「Google メッセージ」において、最近行われた UI の再設計に対するユーザーからの大きな不満点に対応するため、新たなアップデートを開始しました。この変更により、ユーザーはカメラとギャラリーへ個別にアクセスできるようになります。
画像添付のたびにカメラが起動する問題
2025 年 6 月、Google メッセージではカメラとギャラリー機能を統合した新しいインターフェースが広く展開されました。この UI では、テキスト入力欄の横にあるアイコンをタップすると、画面上部にカメラのプレビュー、下部にギャラリーが表示される仕様でした。
しかし、この変更は、単にギャラリーから画像を添付したいだけのユーザーにとってもカメラが毎回起動してしまうため、不満の声が上がっていました。一部のユーザーは、アプリのカメラ権限を無効にすることでこの問題を回避していましたが、根本的な解決策とは言えませんでした。

新しい UI では個別のアクセスが可能に
Google はこれらのフィードバックを受け、カメラとギャラリーにそれぞれ独立してアクセスできる方法を提供し始めました。
Reddit ユーザーが共有したスクリーンショットによれば、テキスト入力欄の右側にある「+ (プラス)」アイコンをタップすると表示されるメニューに、新しく独立した「カメラ」と「ギャラリー」のオプションが追加されます。「ギャラリー」を選択することで、カメラを起動することなく写真や動画の一覧に直接アクセスできます。
新しいメニューでは、「カメラ」と「ギャラリー」が、GIF、スタンプ、Magic Compose、ファイル、位置情報といった既存の機能と並んで、最初の 2 つの選択肢として表示されるようになります。それに伴い、「ギャラリー」のアイコンもカメラを含まない新しいデザインに更新されています。
展開状況と今後の展開
注意点として、テキスト入力欄の横に従来からあるアイコンは、引き続きカメラとギャラリーが統合されたインターフェースを起動するようです。そのため、ギャラリーのみにアクセスしたい場合は「+」メニューを開く一手間が必要になりますが、ユーザーの主な不満点であった意図しないカメラ起動は解消されることになります。
現在、この新しい UI は Google メッセージの最新ベータ版を利用している一部のデバイスにのみ展開されており、まだ広く利用可能ではありません。そのため、最終的なものではなくテスト段階である可能性もあります。
筆者も Google メッセージ ベータ版を利用しているため確認してみましたが、まだこの変更は反映されていませんでした。
まとめ
今回の Google メッセージのアップデートは、ユーザーからのフィードバックを反映した歓迎すべき改善と言えます。画像を送りたいだけなのにカメラが起動するというストレスがなくなり、よりスムーズな操作が期待できます。
まだ一部のベータ版ユーザーへの展開となっていますが、大きな問題がなければ今後のアップデートで展開されると予想されるため、期待したいですね。
出典: 9to5Google